フランス移民局 市民講座 3日目 OFII FormationCivique Journée3

こんにちは。

今回は、本日2022年8月29日に参加してきた、フランス移民局の市民講座3日目の様子を書きます。今回は日本語のみでブログ投稿します。

当日、会場へ向かう

1・2日目同様9:00から開始で場所も同じだった。バスに乗り無事に10分前に会場に到着。今回は遅刻者はいなかった。笑
通訳者の方も前回と同じ方で、挨拶をして着席。

3日目 午前中の内容

いつも通り身分証明書と召喚状の確認をされ、各自サインを行う。

まずは、2日目の講習内容のおさらい。4人1グループになり、各グループ与えられた主題について今までの講習で得た情報を出し合う。私たちが支持された主題は「雇用」について。最低賃金が設定されていることや、有期雇用と無期雇用が存在すること、労働時間の上限など意見を出し合う。その後、1グループずつ出し合った意見を全体に発表し、間違っていれば講師の方が訂正・補足を行い全員でおさらいを行った。私たちのグループが発表した際は、2日目から今日までの間に最低賃金が引き上げられたことが補足された。こういった情報を更新して共有してくれるのはありがたい。

その後は、2日目の終わりに配布されたロードマップシートを発表。
それは、2日目から3日目までの約1か月の間に自分が達成できそうな、フランス社会に適合することを目的とした目標を設定し実際に実行するというものだった。1人ずつ、何を目標としたか・どんな難しいことがあったか・何を参考にしたか・結果どうなったかを3個分発表。これを行う目的は、互いの実際の体験を共有し今後に役立てるためだ。

私は「健康保険の加入申請」「履歴(CV)を作成する」「フランス語学校に通う」という3項目を設定。

「健康保険の加入申請」については、必要書類を調べることが難しかったこと、assurance maladieのHPとGoogle翻訳で調べたこと、私の場合はネット加入できなかったので直接事務所に書類を提出しに行ったこと、現在は承認を待っている状態であることを発表。もちろん通訳の方を介して。(assurance maladieの申請についてはこのリンクに纏めているので良ければ参考にしてください:https://francehenocyousen.com/?p=1085

ついでに「健康保険は申請中で、まだ返事は来ていないがが就職活動をしてもいいか?」という質問をしたところ問題ないと回答をしてもらえた。こんな感じで質問にも答えてくれるし、手続きで行き詰っていることがあればアドバイスをくれたりする。同じような目標を設定しても、それぞれ状況が異なる(子供がいる、単身で暮らしている、フランス語が既に話せる、難民としてフランスに入国したなど)ため、ぶつかる壁も異なるのだが、これに的確な回答をする講師は、それが仕事とはいえすごいなと感心した。

こんな感じで1人ずつ発表していたらあっという間に午前中終了。

昼食

休憩は1時間。1・2日目も一緒だった日本人女性と一緒にパン屋さんでサンドイッチを買ってランチ。同じ国から来た者同士の悩みやフランスでの体験などおしゃべりできてすぐ休憩時間終了。

3日目 午後の内容

午後の出席確認のサインを済ませたら、午前中のロードマップシートの発表が数名終わっていなかったためその続きが30分程度あった。

その後、フランスの歴史の講義開始。1・2日目は歴史の部分的な細かい内容を教えもらったが、今回はフランスが作られてから近代までの大まかな流れを教えてもらい。各年代で登場する主要な人物の紹介がされた。ナポレオン、ジャンヌダルク、フランソワ1世などなど。ここでもグループワークがあり、各グループに歴史上の人物が割り当てられ、その人が何を行ったのかをネットで調べて発表する流れだ。それに対して講師の方が補足説明をしていく。時間が限られているため駆け足での説明だがやはりなかかなか面白い。歴史は改めて自分で勉強し直そう。

歴史の次は移民について。移民はフランスに何をもたらすのか?それは、多様性である。といった具合の内容だった。文化、習慣もだが、職業技術などが移民によって多様性が生まれているという趣旨だった。

その次は、健康について。1・2日目と重複する内容もあったが、自分の体は自分自身のものであり他人に支配されるものではないということを特に強調された。病気の場合は治療を選択する権利、中絶を選択する権利、好きなと結婚する権利などすべて、フランスでは本人が選択ができるという説明がされた。DV(身体的、精神的、金銭的すべて)はもちろんNG。そんなこと当たり前と思うかもしれないが、国によっては強制結婚が当たり前だったり、自分自身の体についてであっても女性は夫か父の了承なしでは何も選択できない場合があるから説明されるのだ。私が日本との違いを感じたのは16才以上であれば親の了承なしに避妊薬を薬局で入手できることだった。16才以上であれば自分の事について大人と同様に考えることができ彼ら自身にその権利があるからだそうだ。これは本当に感心させられた。性教育の観点だけで見ると、私はフランスで教育されたかったと常々思う。

最後は親権について。こちらも今までの復習が多かった。子供には養育される権利があるし、父親母親には平等の親権がある(婚姻の有無に関わらず)といった感じ。ちなみに通訳の方がたまたま教えてくれたのだが、近年のフランスは出生の58%が婚外子だそうだ。日本は2%。婚外子というと日本では良いイメージが無いかもしれないが、フランスは入籍しないカップルも多く、権利も保障されているので珍しくない選択の1つでもあるし、悪いイメージも無いのだ。

後半は駆け足だったが講義自体は16時前に終了し、最後は市民講習の内容と施設についてのアンケートに答えた。それが終了すると、最終日4日目の召喚状がそれぞれに配布された。4日目は1か月以上先で10月だった。場所と時間は今までと同じ。

それと、Acte d’engagement à respecter les valeurs de la République françaiseという直訳すると「フランス共和国の価値観を尊重する誓約書」というのを渡された。それは署名をして、初回の移民局との面談の際に渡された「共和党統合契約(Le contrat d’intégration républicaine)」と一緒に次回のVisa更新の際にPréfecture(県)に提出するように言われた。無くさないようにしよう!

これで16時15分ごろに終了。周りに座っていた人も市民講座の内容に満足していて実際、内容は役に立つし、面白いんだけど、正直やっと次が最後~!と言う感じ。笑 また4日目が終了したら記事にしま~す。

ーーーーーーー後日追記 4日目終了しました。4日目の記事は下記リンクからーーーーーーーーーーー

関連記事

こんにちは。 今回は2022年10月4日に、ついにフランス移民局の市民講座の最終回を終えたのでその様子を書きます。今回は日本語のみでブログ投稿します。 ●フランス移民局 市民講座 1日目 OFII FormationCivique […]