フランス移民局 市民講座 2日目 OFII FormationCivique Journée2

こんにちは。

今日は、昨日2022年6月25日に参加してきた、フランス移民局の市民講座の様子を書きます。ちなみに合計4日ある講座のうち、今回は2日でした。今回は日本語のみでブログ投稿します。

当日、会場へ向かう

1~3日目は同じ会場のため、1日目と同じようにバスに乗り会場へ。開始時間も1日目と同じ9:00開始。15分前に会場に到着したらすでに教室の扉は開いていて、数名到着していた。1日と同じ通訳者の方も既にいらっしゃっており、ご挨拶。遅れてくる人も珍しくなく、講師の判断によっては完全に参加を断る場合もあるのだとか。無事に着いてよかった。

2日目 午前中の内容

まずは、1日目同様、出席確認のためIDと予約票を確認の後、本人が署名。案の定、この途中で2名ほど遅れてやってきたが、数分の遅刻でまだ本編は始まっていなかったため特に講師も指摘せず入室できていた。3日目までは全員が同じメンバーのため、その時点でもまだ全員揃っていなかった。

講師の方が1日の流れを説明。今回は「フランスの発見」というテーマと、前回にやった健康、雇用、子育て、住宅についてさらに細かく説明していくとのこと。

初めに、4名1組のグループで前回の内容をおさらい。私たちのグループは住宅についておさらいするように講師の方に指定されたので、前回どういうことを教わったかを出し合う。そのあと、1グループずつどんな意見が出たかを代表者が発表。通訳の方に助けていただいて、私のグループは私が発表。通訳さんはとても面白い方でお話し好きのためか、講師や受講者の発言を通訳するだけでなく、自分の意見や講師が話してない内容も話出す。なので、グループワークで話しが逸れることも多々。その内容を発表したら、講師から「それは1日目では話していないんじゃないか?」と指摘された。笑

グループワークはそれぞれのグループが違うテーマの復習を支持されていたので、そのグループが出し切れていない意見をほかの人たちや講師が発言して全体で復習を行った。そのため、これが終了した時点ですでに10:30を過ぎていた。このあたりで案の定大遅刻の受講者が到着、入っていいか?と彼女が聞いたら即座にダメだ。と言われていた。だいぶごねて、入室は許されていたがその後個別で呼び出されていた。私は絶対遅れないようにしよう!遅刻や無断欠席は多いらしいが、舐めてる人は自分の滞在許可証に影響するのによく軽く考えられるな。と個人的には思う(;’∀’)

グループワーク後に休憩をとり、「フランスの発見」についての説明開始。フランスは民主主義国家であること、なぜフランスのスローガンが「自由」「平等」「友愛」で、その目的は何かを説明された。

「自由」こちらは自由と聞いて思い浮かぶ自由の種類は何か、配られたポストイットに各自1つだけ記載。それを講師がホワイトボードに貼り出た意見を紹介。住む場所の自由、就業の自由、発言の自由、宗教の自由など、いろんな意見が出て、フランは選択・決定の自由がある国であり、自分がやりたいようにやりたいことが出来る国であると教えられる。ありがたいことに、日本人の私はこれは当たり前に感じるが一部の国ではこれが当たり前ではないため、こういった権利の説明は大事なのだ。また、大切なのは「自由は他社を害しないすべての事が出来る」と言うこと。自由だからと言って他者の自由を害したり、ましてや法律違反をしてはいけないのが大前提なのだ。こちらはフランス革命の基本原則が記された人権宣言の4条に記載されている。こういったことが説明された。

平等もまた人権宣言から来ている。自由は平等なしでは成り立たない」「生まれてから死ぬまで自由である」「フランス国民は法律上、人種・宗教の区別なく成り立つ」といったことを紹介された。

友愛については私にとって一番抽象的でよくわかっていなかったスローガンだ。こちらはどうやって助け合うかということが講義のテーマとなり、結果的に税金を通して連帯するということが説明された。また、フランスで消費税、住民税、固定資産税など様々な税金があることも教えられる。

昼食

約1時間の休憩。休憩室があったため、そちらで昼食。寝不足のため教室に戻り昼寝。

2日目 午後の内容

午前の続きがスタート。

フランスでは病気・出産・年金・失業などについて社会保障があると紹介。どこまでが社会保障の対象かどうか、今は対象者ではなくても知っているのと知らないのでは大きな差があるので大切な内容だ。特に家族がいる参加者はいくつか質問をしていた。

フランスは非宗教主義であるということを教えられる。フランス国家としてどこの宗教が正式な宗教であるかは定めていないし、政府と宗教は結び付かないということだ。これは1905年に定められた政教分離法が影響している。大昔は政府と宗教は密接な関わりがあったが、そのことで多くの事件や差別が起こり問題となったことでこの考えが確立されていったそうだ。ちなみにフランスでの主な宗教はカトリック、イスラム、ユダヤ、プロテスタントだそう。夫自信とその家族は日本の私の家族同様に、宗教に敬虔な家庭ではないが、国で比べるとフランスは日本よりも敬虔な家庭が多いと感じる。日本にも多くの宗教が信仰されているが、割合としては仏教徒が多い。宗教の種類とその信仰の程度は日本とフランスが大きく違う点ではないだろうか。

民主主義については大統領はすべての決定権がある訳ではないこと、行政・立法・司法の権力分散により公平性を保っていること、法律相談の窓口などが説明された。

フランス国籍が与えられる条件についてては、フランスに生まれた場合、フランス人と結婚した場合、帰化した場合だと紹介され、各条件の詳細やさらに細かい条件、例外などが説明された。

最後にロードマップシートが配布され、3日目までに自分が達成できそうなフランスでの目標を3つ設定。自分のレベルに合わせた目標で何でもいいが、フランス社会に入っていくためという目的に合っている物を設定する。これは3日目に結果発表してもらうということを説明され、終了。

2日目を終えて

上記以外にもたくさんの内容があり書ききれないが、盛りだくさんな1日だったため、だいぶ駆け足な説明ではあったが自国で長年生活してきた移民にとっては自分の常識がフランスでは常識ではないということを理解する大切な時間で会ったと感じる。私の場合は日本と言う恵まれた国に生まれ、生活水準もフランスと同等で生きてきたため大きなギャップは無かったが、それでも初めて知ることや驚くことが数か所あった。だから、もっと国家が貧しい国から移住してきた人たちには有益な情報もあったと想像する。

私が1番印象に残っているのは移民を受け入れているが故の特別な制度や教育方法が整っていることだ。フランスの話せない子供に対する教育だけでなく、フランス語が話せない親に対するサポート制度も整えていて感心した。

フランスの社会を知るために渡仏した私は、公的な機関から直接学ぶ機会はありがたいのだ。夫やその周りの人の意見はフランス人の感覚を学ぶのにはとてもいいが、一方で本人の主観や知識量で内容が異なってくるという面もある。なので、今回のような公的な機関から直接学ぶ正しい内容も必要だからだ。

そうやって考えていくと、日本の事も同時に勉強していかないと「日本ではどう?」と聞かれた際に答えることが出来ないなとちょっと焦る。

長々記載してしまいましたが、読んでいただきありがとうございました!3日目は約1か月後。終わったらまた記事にします。だれかの参考になっていたら嬉しいです。

ーーーーーーー後日追記 3・4日目まで終了しました。各日についての記事は下記リンクからーーーーーーーーーーー

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