フランス移民局 市民講座 4日目 OFII FormationCivique Journée4

こんにちは。

今回は2022年10月4日に、ついにフランス移民局の市民講座の最終回を終えたのでその様子を書きます。今回は日本語のみでブログ投稿します。

当日、会場へ向かう

私は会場は4日間とも同じ場所だったのでいつもの様にバスに乗り、15分前くらいに会場に到着。開始時間も今までと同じ9:00から。いつもと同じ通訳さんがいらっしゃり、講師の方も4日間とも同じ方だった。受講者は1~3日目までは同じメンバーだったが、4日目は初めて合う人も結構いた。2日目に参加した際に、「仕事」「文化」など4項目くらいあるテーマの中から自分の興味があるテーマを選び、それを4日目に受講するという流れだったので、4日目については同時期に受講開始した人たちの中で同じテーマを選んだ人たちが集まっているということだと思われる。ちなみに私が選んだテーマは「仕事」について。

4日目 午前中の内容

まずは、初対面のメンバーも多いということで1人ずつ自己紹介。名前と仕事は何をしているかを言うという簡単なもの。仕事をしていない場合はどんな仕事を探しているかを答えていた。仕事についてのテーマを選んだからこのような内容を指定されたのだろう。この日は受講者数が多く、教室ほぼ満員状態で、通訳の方もこんなに多いのは初めてだと言うほどの人数だったので自己紹介だけでも結構時間がかかった。

そして、5名程度遅刻者が・・・10分程度の遅刻で「電車が止まっていたから」という理由の人はすんなり教室に入れてもらえていたが、それ以上の遅刻者で「渋滞だったから」「息子を学校に送っていたから」という理由の人たちは、「あなたの入室は許可できない。きっちり理由を説明しろ。」という感じで、結構ガッツリ怒られて最終的には渋々入室を許されていた。講師によってはそのまま入室許可されず、帰されてしまうことも珍しくないそうなので、これから参加する場合は余裕をもって家を出ることをお勧めします。

全員で30名程度の受講者の中で、医療や介護の分野で仕事をしたいと考えている人が結構いて、それに関する質問が多く出ていた。私が4日間ともご一緒した日本人の方も日本で看護師をしておりフランスでも医療従事者として働きたいと考えている人の一人だった。フランス以外の国で取得した資格をフランスで証明するため手順や、資格を持っていない場合はどこでどういった内容の勉強をしないといけないかなど、質問に対する答えを講師が行っていた。日本同様に、医療・介護・保育の業界は慢性的に人手不足なため、求人数は多いそうだ。

その後、OFIIのトレーニングセンターの職員が入ってきて、職業トレーニングについて説明された。最近できたばかりの部門らしく、彼らを通してとフランス語のレベルチェックをして合う仕事とマッチングをしてもらい、企業での研修に参加(研修期間は無給)。その後、企業と本人が合意すれば直接雇用に移るという企業と求職中の移民の橋渡しをしているところらしい。その部門の説明と、何か質問があれば同じ建物にオフィスがあるからいつでも訪ねて下さいということでその方は退出。なんだかんだ午前中はこれで終了した。」

昼食

休憩は1時間15分程度。休憩時間は日によってまちまち。今回もいつも通り、もう一人の日本人女性と一緒にサンドイッチを買ってランチ。

4日目 午後の内容

午後はまず、出席確認のサインを行った。今までと同様に召喚状と身分証明書を提示し出席のサインをした。いつもは午前と午後1回ずつやるのだが、今回は講師の方が午前の分を忘れていたのか(それともめんどくさかったか?)、午後にサインする際に午前の分も合わせてサインを行った。この日の最後に受講証明書をもらえるが、このサインも自分が出席した重要な証拠になるのでもしサインする順番を飛ばされていたりしたら、必ず申告するべきだろう。

午後はまず、失業保険について軽く説明があった。今までの日程で詳しくは説明されているので長時間ではなかったが、自己都合の退職の場合は失業手当が受給できないという説明がされた。日本だと、一定期間就労していれば自己都合で退職しても、退職から3か月くらいから失業手当を受給できる。(←私の転職時の情報なので、今の日本だと変わっている可能性あり)しかし、フランスではそれが出来ないそうだ。ただ、比較的最近、法律で rupture conventionnelle(合意による契約終了)という制度が出来て、雇用主と従業員の双方の話し合いを行い、合意して契約終了する退職方法があるそうだ。この制度が出来てからは、自己都合で退職する場合、多くの人がこれを利用しているそうだ。こういう制度も実際に利用するかはわからないが、知っているのと知らないのでは全然違うから本当に助かる情報だと思う。

次は履歴書(CV)の書き方。CVを作るサイトを教えてもらったり、受講者が持参したCVにアドバイスをしてくれたりした。CV持参は必須ではない。たまたま持ってきている人がいたので本人の同意を得てみんなの前でどこを修正すべきかなどを紹介してくれたのだ。また、フランスではCVと合わせてモチベーションレターというのを提出するのが一般的というのも教えられた。CV・モチベーションレターそれぞれA4用紙1枚で作成する。

モチベーションレターは3つのパラグラフ「①企業について」「②私について」「③私たちについて」に分けて作成するそうだ。
①は企業のHPを参考に、どれくらいその企業に興味があるかを記載する。
②はその求人に対して自分は何ができるか、どんな能力があるかを記載する。
③は自分がその企業に就職すると、お互いにとってどんなメリットがあるか、なぜその企業でないといけないのかなどを記載する。
最後に、面接の機会をもらえるようにお願いする文章で締めると良いらしい。モチベーションレターは日本でいう志望動機やその企業への熱意を伝える役割だ。私は、今のレストランに就職する時にはCVだけしか提出しなかったのだが、特にオフィス系の求人に応募する際は添付した方が良いだろう。

最後に、フランスではどういった業界・職種が人手不足で求人が多いのか(午前中も少し説明されたがそれよりももっと詳しく)をデータを投影しながら説明してくれ、仕事探しをする際に役立つサイトの紹介がされた。

講義自体はこれで終了。

ついに受講証明書をGET

6月から始まって合計4日間の市民講座がやっと終了。最後には、講師の方からAttestation d’assiduité et de sérieux de la formation civique という受講証明書を渡された。まじめに出席しましたよっていう証明書だそう。笑 地域によるかもしれないが私たちは講師の方は4日間とも同じ人だし、証明書は卒業証書の様に一人ずつ名前を呼ばれて講師の元に取りに行き「おめてとう!」と言われて手渡されたので、本当に感慨深かった。役立つ講座だったし、知り合いも出来たし、移民にとって必要な機会だったなと思うが、やはり「やっとおわった~!」という気持ちも大きい。

証明書に記載されている自分の氏名・住所・移民番号と参加した4日間の日時に間違いないかを確認を忘れずに行い、会場を後にした。

何だかんだ入国してからあっという間に5か月が過ぎた。次回のVISA更新は期限から3・4か月前には始めるようにOFIIからアドバイスをされたので、そうすると県庁への予約はもう行わないといけないようだ。県庁の予約は埋まりやすく数か月先の予約しか取れないことが多いため。

1年目は色んな手続きを進めているうちにすぐにVISA更新が来てしまいますね。でも、とりあえず更新に必要な市民講座出席は完了したのでひとまず安心。これから受講する方は、気が遠くなるかもしれませんが目の前の日程を確実にこなしていけば気が付いたら終わっていますので、気長に考えましょう。このブログが少しでも参考や不安の解消になると嬉しいです。