フランスで出産⑫ SA36-37週検診・麻酔医との事前面談・個室を予約

こんにちは。

2025年1月にフランスで出産予定の妊婦です。今回は12月中旬に受けた麻酔医との面談と36-37週検診の様子について紹介します。

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私たちの状況

私・日本人35歳初産 夫・フランス人35歳 会社員
妊婦の職業 自営業
初回検診から出産までフランスSavoi地方の公立病院

状況によって検査内容や費用など違うと思うので、あくまで私たちの状況での実体験を共有します。

今回は私がSA36週(最終生理開始日を妊娠1日目として数えて36週)の時に受けた検診と面談の内容です。

12月中旬 麻酔医との面談

麻酔医はフランス語でAnesthésisteと言います。私は日本ではあまり耳にしたことが無かった麻酔医との面談ですが、これはフランスの妊娠8か月(日本の9カ月ごろ)に全妊婦に対して実施が義務付けられている面談です。病院にもよるでしょうが、私の場合はいつもの産婦人科の予約とは別枠で麻酔医の予約がされました。予約を取る際に、家が山の上だから通院が大変だろうと検診の日と同じ日に麻酔医の予約も取ってもらえたので1日で検診と面談ができて助かりました。こういうところ、田舎は助かります。

フランスでは約80%の出産が無痛分娩で行われており、私も無痛分娩を希望しています。しかし、無痛分娩を希望しなくても帝王切開や不測の事態が起こり麻酔で手術を実施する場合も考えられますので、麻酔医の面談は全員が対象となっている訳です。

受付で麻酔医の病棟の場所を教えてもらい、担当者に予約時間と名前を伝えて待合室で待ちました。産婦人科専属の麻酔医ではないので、待合室には他の病棟の患者らしき人もちらほら見受けられました。

話は逸れますが、私が待合室のいる時に70代くらいの老夫婦が待合室に来ました。私は一番入り口に近い3人掛けのベンチの真ん中に座っていて、他にも空席は沢山ありました。しかし、そのご夫婦は私の隣に座たんです。しかも私を挟んで私の両隣に!とっさに私は右か左にズレて、2人が隣同士で座れるようにしようとしたのですが「いいのいいの!動かないで~」と言われ動く間もなく両隣に座られてしまいました。笑 普段なら警戒するところですが、ご夫婦の雰囲気と何となくの空気で危険ではないと思いそのまま呼ばれるのを待っていました。しかし、何とも不思議な気まずい時間でした。笑

そんなこんなで名前が呼ばれたので診察室へ。面談した麻酔医は30代くらいの男性医師でした。病歴や手術歴、飲酒・喫煙・ドラッグの習慣の有無、アレルギー・皮膚病の有無などを問診され、血圧を測りました。そして、服をめくって背中の状態の確認をされた後、無痛分娩の麻酔実施の流れを説明されました。背中から管を通して麻酔を送り、出産後2時間ほどで管を抜くなど。大体の内容は出産準備講座で習っていたので大体理解できました。

医師も忙しい様子で、他に質問は?と言われたので無いと答えると面談終了でした。事前準備はしていたものの、いつもの産婦人科ではないし緊張しながら挑んだのですが、面談自体は5~10分ほどであっさり終了しました。

12月中旬 36-37週検診

麻酔医との面談が終わったら、検診の為にすぐにいつもの産婦人科病棟へ。

フランスで定められている定期健診は妊娠3カ月ごろから月1回の全7回ですが、病院によっては回数が増えることがあるのでしょう。私の場合は、8カ月検診までは月1回でしたが、8カ月と9カ月の間のSA36-37週の時期にも検診があり、それが今回の検診でした。

基本的にはいつもの定期健診と変わらず、私の調子(身体面もメンタル面も)や赤ちゃんの胎動の様子などの問診がありました。特に気になることはなかったのでそのように伝え、陣痛が来た場合の病院への連絡について質問しました。病院ではなく個人の助産師に受けた出産準備講座でも聞きましたが、自分の出産する病院でも聞いておきたいと思ったからです。

陣痛と感じても横になってすぐに治まったり、一時的なものであれば連絡はしなくていいが、本陣痛の特徴「横になっても収まらず、定期的に痛みがやってくる」「痛みが徐々に強くなる」「陣痛間隔が狭くなる」が出てきたら連絡し、来院するか様子を見るか相談するよう言われました。あとは、出血があった、破水した、胎動を全く感じない場合も連絡するように言われました。陣痛は自分ではっきり本陣痛か分からない場合もあるし、破水も勢い良く破水する場合もあれば尿漏れと迷うくらいの量の破水の場合もあるので、判断に困った場合も迷わず連絡するよう言ってくれました。連絡ってどの程度の症状でするべきか迷っていたので、いつでも連絡していいとはっきり言ってもらえて安心しました。

フランスで初めての内診

問診の後は、いつも通り胎動確認のエコーでしたが、今回はエコーの前に初めての内診!逆に36週まで内診が一度も無かったのが日本人の私からすると驚きだったので、ついに来たかと思いました。内診されることでいよいよ出産が近づいているんだと実感しました。

まずは感染症にかかっていないか確認するために膣に綿棒を入れてサンプル採取がされました。これは後から処方箋と一緒に袋に入れて渡されたので、自分でいつも血液検査を行っているラボに持っていきました。結果はまだ出ていませんが、異常があれば抗生物質を飲む必要があるそうです。

続いて、子宮口の開き具合を確認するための内診。今の時期は子宮口が開いていても、予定日より早く生まれるかもしれないけど問題ない、と説明されながら助産師が手を突っ込み、まだ開いていないと確認。できれば予定通り2025年に生まれてほしいので安心していたのですが、続けて「あ、赤ちゃんの頭に触ったわ」と助産師が一言。逆子ではないのは良かったですが、助産師が手で触れるくらい下の方に頭が下りているのかと驚きました。帰宅後、夫にも話したところ、男性である夫は助産師が内診で胎児の頭に触れたことに私より驚いていました。笑

最後にエコーで赤ちゃんの位置と心音が問題ないことを確認し終了しました。

おまけ 病院の個室について

毎回、産婦人科病棟に向かう前に病院の総合窓口で受付をするのですが、今回は受付の際に入院時の病室について希望を聞かれました。

個室は1泊45€で、この料金は健康保険(Securite sociale)は適用されないが任意保険(Mutuelle)でカバーされる場合があると説明されました。私の加入している任意保険は35€まで個室料金がカバーされると事前に調べていたので、もし5日入院したとしたらおそらく実費は50€/5泊。フランスでの初めての出産だし、50€で少しでも不安や気疲れを減少できるならと思い個室をお願いしました。その場で書類にサインしましたが、気が変わったら当日でも大部屋に変更もできるそうです。個室の依頼時期や料金など、地味に気になっていたので事前に疑問を解消できてよかったです。

個室料金は病院によって違い、フランスの平均は1泊60€、高いと1泊150€を超える病院もあるようです。任意保険でカバーされるかは自分が加入している保険会社やプランによっても異なりますので妊娠後期に入ったら事前に確認しておくことをお勧めします。

入院して実際にいくら実費請求されたかは、出産後に改めて共有しますね。

費用

麻酔医の面談は100%保険でカバーされます。検診も含めて今回も費用は掛かりませんでした。

まとめ

順調に経過すれば約3週間後の次回の9カ月検診が出産前最後の検診の予定。出産が近づいているという楽しみと同時に、今の胎動を感じる時間があと少しで終わってしまう寂しさの両方を感じる毎日です。

出産関連ネタが続きますが、次回は入院バックと購入品の紹介をしたいと思います。

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