日本での結婚からフランスビザ取得までの流れvol.2

前回は下記の流れの①について触れ、「婚姻要件具備証明書」が必要と記載しました。
今回は②を説明していきます。
「婚姻要件具備証明書」を取得するための、必要書類を集める流れを記載しています。

私たちの結婚から私のフランスビザ取得までの流れ

①必要な書類をリサーチ(2021年10月下旬開始)

②必要書類を集める(2021年10月29日開始~12月18完了)
今回はこちらについて記載します③日本で婚姻手続き(2022年1月7日完了)

詳細はこちら


④フランス側に日本で結婚したことを申請(2022年1月8日開始~3月27日完了)

⑤私のフランスビザを申請(2022年3月30申請~4月15日完了)

 

婚姻要件具備証明書(Certificat de Capacité à Mariage)とは

区役所で必要と言われた婚姻要件具備証明書(Certificat de Capacité à Mariage)ですが、私は初めて聞いた書類でした。
内容としてはフランス側が、夫と私が結婚することはフランスの法律的にも問題ないですよ、というのを証明する書類のようです。これが取得できれば婚姻届けと一緒に区役所に提出すればいいのですが、私たちはこれを取得するまでに着手から約2か月かかりました。。。

 

婚姻要件具備証明書(Certificat de Capacité à Mariage)取得までの流れ
日本人側がやること、フランス人側がやること、2人でやることを記載していきます。
ちなみに在日フランス大使館のHPにも流れが記載されていますので、最新の情報。ただしすべてフランス語なので、私は翻訳機能を使って流れを調べました。
https://jp.ambafrance.org/Mariage-d-un-e-francais-e-avec-une-personne-de-nationalite-etrangere-au-Japon

日本人側だけがやること

①戸籍謄本を取得(所要日数5日)

私は本籍地が関西のため、郵送で戸籍謄本を取り寄せました。
2021年10月29日に投函し、11月2日に郵送で受け取りました。
自治体によって取得方法が違うと思うので、該当の自治体のHPで調べてみてください。

②戸籍謄本にアポスティーユを取得(所要日数8日)

ここでもお初にお目にかかるワードがありました。
そう、「アポスティーユ」です。
これは日本国内の公的な書類に対して、外務省が他国へ向けて「これは日本の正式な書類だよ」っていう証明を添付してくれる仕組みのようです。

まずは、外務省のHPにて確認し郵送での申請であると確認しました。https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/shomei/index.html

戸籍謄本原本、申請書(HPからダウンロード)と返信用封筒を、2021年11月2日に発送し11月9日に返送されてきました。
返送されてきた戸籍謄本原本を確認すると、英語での証明内容と押印がされた紙がホッチキス止めされていました。

戸籍謄本は役所っていう公的機関が発行しているんだから、市民が間に入るんじゃなくて役所同士の役所と大使館が連携して戸籍謄本の発行とアポスティーユの発行を一緒にしてくれても良いのにって個人的には不満に思いました。笑

③アポスティーユ付きの戸籍謄本のフランス語翻訳を依頼(所要日数7日)

戸籍謄本は最終的にフランス大使館に提出するので、フランス語翻訳が必要でした。
さらに自分で翻訳するのではなく、大使館が認めている翻訳機関に依頼が必要です。

私は通っていたフランス語学校(アンスティチュフランセ東京)が対象機関だったので、受け取りも授業のついでにできると思いそちらに翻訳を依頼しました。
料金は1万円かかりましたが仕方がないですね。涙
2021年11月11日に依頼し、11月17日に完成の連絡がありました。
ちなみにアンスティチュフランセ東京は、受け取りは郵送でも可とのことでした(私は直接受け取りに行きました)。
※注意※ アポスティーユ部分もフランス語翻訳が必要ですので、必ず②を終えてから③の翻訳依頼をして下さい

フランス人側だけがやること

①在留カードの裏表コピー(即日可)

これは簡単ですね。お持ちの在留カードをコピーするだけでした。

①出生証明(Acte de naissance)を取り寄せ(所要日数20日)

フランスの出生証明(Acte de naissance)はなんとオンライン(下記サイト)で申請が可能で、海外発送がしてもらえました!
https://www.service-public.fr/particuliers/vosdroits/F1427

夫が出生地域にオンライン申請するだけで、東京の自宅に配達してもらえたので想像よりスムーズでした。
2021年10月30日に申請し、11月18日に届きました。
日本の戸籍謄本もオンライン申請できたらいいのに(自治体によるのかな)。。。

ただ、いろんな方の経験談を読んだり直接聞いたりしていたところ、本当に地域?担当者?によって違うようです。
知り合いの日仏夫婦はオンライン申請したけど届かず、フランスにある実家に届くよう再度申請したところご実家には届いたそうで、そこから日本の自宅に転送してもらったそうです。
初回に申請した出生証明は数か月経った未だ届いていないそうです( ;∀;)

夫は個人的には、大きな町で職員が多いからきっちり届くというわけではなく、逆に少数精鋭の小さな町が対応が早かったりするので本当に運だと感じているようでした。

2人ともがやること

①パスポートのコピー(即日可)

パスポートの写真のある見開きページをコピーするだけです。

②各人用質問票(renseignements relatifs à chacun des futurs époux)(即日可)

こちらは大使館指定の用紙を下記サイトからダウンロードします。
日本人側フランス人側それぞれ1枚ずつ記入するので2枚印刷し記入します。
https://jp.ambafrance.org/Mariage-d-un-e-francais-e-avec-une-personne-de-nationalite-etrangere-au-Japon
生まれた場所や父母の氏名を記入したりする書類です。

③共通質問票(renseignements communs aux futurs époux)(即日可)

こちらも②と同様のサイトからダウンロードします。
こちらは2人で一緒に記入するので、1枚の印刷です。
婚前契約はあるか、どちらかに子供はいるかなどの質問が記載されています。
②③共にフランス語ですが、パートナーに訳してもらったり翻訳機能を使えば難しくないので割とすぐに終わります。
安心してください。

 

フランス大使館に必要書類を発送

書類がそろったら、郵送で在日フランス大使館に発送します。
発送先の住所も上記「2人ともがやること」の②のリンク先に添付の資料に記載されています。
レターパックを同封するので、婚姻要件具備証明書はそれで返送してくれます。
大使館に出向く必要はなかったです。

最終的に私たちがフランス大使館に送ったもの。おさらい。
・日本人側の戸籍謄本(アポスティーユ付き)
・日本人側の戸籍謄本のフランス語翻訳(指定業者での翻訳)
・フランス人側の出生証明
・フランス人側の在留カードコピー(裏表コピー)
・2人のパスポートのコピー(写真がある見開きページ)
・各人用質問票(各々1枚ずつ、合計2枚)
・共通質問票(2人で1枚)
・宛先に自分の住所を書いたレターパックプラス(大使館から返送してもらうため)

2021年11年26日に郵送し、12月1日に大使館から夫に書類を受領したとのメール連絡があり、最終的には12月28日に婚姻要件具備証明書がレターパックで届きました!
発送したら届くまで時間がかかると分かっていながらも、私はせっかちかつ、先の見通しを早めに立てたい性格なので毎日気になっていました。
でも国際結婚の手続きは焦ってもしょうがない、待つしかない。というのを身をもって体験しているので少しずつ慣れてきました。
もし同じような性格の方がいらっしゃったら、安心してください!手続きはいつか終わります!笑

次回は日本の区役所での婚姻手続きについて書きます。