こんにちは。
2025年1月にフランスで出産予定の妊婦です。今回は予定日まで約1週間となり赤ちゃんを迎える準備も整いました。今回は私たちが購入したベビー用品と寝室のセッティングを紹介したいと思います。
出産関連記事はカテゴリーの「出産」からご覧ください。出産関連記事は日本語のみの更新です。
私たちの状況
私・日本人35歳初産 夫・フランス人35歳 会社員
妊婦の職業 自営業
初回検診から出産までフランスSavoi地方の公立病院
フランスのベビー用品
我が家が購入したもの
まず私たちは今回、新生児の段階で必要なものをリストアップして購入することにしました。
それ以降の必要品は家の環境や子供の性格など状況によって違うだろうし、産まれてしばらくしてから考えようということになり、私たちは現時点では新生児の段階で必要なものをリストアップしました。
11月中旬の両親学級が終わり、大体用意すべき物が分かった時期(妊娠SA32週ごろ)にフランスのベビー用品店「Bébé9」に買い出しに行きました。
買うべき物を事前にリストアップし、ネットで購入した場合の価格も調べてから店舗に向かいました。Bébé9の店舗で購入したものもあれば、価格を比較して近所のスーパーやネットで購入したものもあります。分かるものは価格も紹介しますね。
この日の購入品。これ以外にもネットで色々注文しました。
ベビーカー・ベビーシート 合計 438€
まずは大物ベビーカー。ネットでリサーチもしましたが実物を見ながら選びたかったので、この日まで購入は待っていました。最終的に、GracoというメーカーのEvo Trioというセット商品を選びました。
土台の骨組み、ベビーシート(写真左)、ベビーカー用シート(写真真ん中)、キャリーコット(写真右)、雨よけカバー(写真に写っていません)のセットで合計339€でした。このようなセットはフランスで検索するときは「Poussettes 3 in 1」と調べると出てきます。もちろんそれぞれ単品でもたくさん選択肢があります。
- ベビーカーの骨組み
この土台に②~③の各パーツを用途によって付け替えることができます。ハンドルは角度変更可能です。各パーツは前向き、後ろ向きどちらで設置可能です。 - ベビーシート
こちらは新生児から使えるカーシート兼ベビーカーのベビーシートを取り付けた写真です。フランスではベビーカーは「Poussette」、カーシートは「Siège auto」と呼ばれます。カーシートの部分だけを「Coque」と言われたりもします。
こちらの商品は身長40 ~ 75 cm、新生児から生後約12カ月までの使用です。ワンタッチで骨組みから取り外せて、赤ちゃんを乗せたまま車に乗せ換えてカーシートとしても使用できる商品です。赤ちゃんを起こさず乗せ換えできます。日本ではトラベルシステムと呼ばれていると思いますが、フランスでは「Système de voyage」と呼ばれるこのシステム、車生活の私たちの一番の譲れないポイントでした。シートベルトで車の座席に固定も可能ですが、別売りのベースと組み合わせることでより安全な「ISOFIX」(車の座席にチャイルドシートを固定する国際標準の方法)という方法で固定することも可能です。私たちは別売りベースをメーカーのHPで99€で購入しました。今見ると89€になっているので、型落ちやセールで値段は変動するでしょう。
車に取り付けるには車の座席に付いている下記のような金具にワンタッチで接続するだけです。
フランスでは2011年2月以降発売の新車には、この金具の取り付けが義務化されており我が家の車にも付いていることを確認してから購入しました。ただ、助手席への取り付けは義務ではないようで車種によって異なります。我が家の車も後部座席にしか金具が付いていなかったので、基本は後部座席に設置しますが、どうしても助手席に①のカーシートを設置する場合は助手席のエアバックの作動をOFFしたうえでシートベルトで座席に固定します。エアバックはOFFしないと、もし作動した場合、エアバックにカーシートが押しつぶされて子供が危険だからです。 - ベビーカー用シート
こちらはベビーカー(Poussette)のシートを取り付けたところです。オーソドックスなベビーカーの形です。こちらには冬用カバーも付いていて、それを付けた写真が下記のもの。カバーはファスナーで着脱するようになっているのでずり落ちる心配はなさそうです。背もたれと足置きの角度変えることもできます。
こちらは体重15キロ・3歳頃まで使用できるので、新生時から使える②のシートがサイズアウトしたらこちらのシートを使い始める予定です。
- キャリーコット
3つ目はキャリーコット。フランスでは「Nacelle」と呼ばれます。こちらは新生時から体重9キロ・生後6か月まで使えます。こちらもカバー付きで、カバーを外すと下記の写真のような感じ。
正直、これの活用方法がイマイチ分かっていない私。日本では道が狭いから?あまり見かけたことが無い気がします。ベルトも無くフラットなシートに固めのクッションが付いているので、義姉は姪っ子が新生児の時はこの中で昼寝をさせてそのままベビーカーに乗せ換えて近場の散歩に行ったりしていたそうです。生活環境にもよると思うので、産まれた後に使いながら活用方法を模索しようと思っています。
ベビーカー・ベビーシートの懸念点
有名どころのmaxi-cosiやJoieなどのメーカーの商品もチェックしましたが、なにせ高い!倍くらい値段が違います。ただ、高いだけあって作りはしっかりしているしタイヤのゴムの質が良かったりサスペンションが良かったり利点もたくさんありました。しかし、店員さんや先輩ママと話していると、「しっかりしているけど重い」とか「結局買い換えた」とか高ければ良いという訳ではないリアルな意見をきいたので、私たちは比較的手ごろなこちらの商品を選びました。
そんな中で、使ってみないと分からないけど今のところ心配しているポイントがいくつかあるので紹介します。
懸念点① 折り畳みが少々不便
ハンドルにあるボタン一つで折り畳みは可能ですが、シートを取り外して骨組みだけの状態にしないと折りたたむことができません。
タイヤのロックをかければ壁に立てかけることは可能ですが、ベビーカーのシートとは別で置かないといけません。うまいこと重ねて置いたらスリムに立てかけることはできますが、ご家庭によって玄関への収納時・車に積む時など不便に感じるかもしれません。
我が家の場合はド田舎の家で比較的玄関にスペースがあるので、玄関に置くときは折りたたむ必要が無いのと、ベビーカーを毎日車に乗せることはないのでこの懸念点①は妥協しました。
懸念点② 1歳ごろ新しいチャイルドシート買わないといけない
新生児から使える②のカーシートは身長40 ~ 75 cm、生後約12カ月までです。新生児から12歳ごろまで1つの商品で使用できるチャイルドシートも売っていますが、トラベルシステム(ベビーカーとしてもカーシートとしても使用可能)を優先させたので、それだと1歳頃までしか使えない物がほとんどなのです。なので、②がサイズアウトする1歳頃に、それに対応したチャイルドシートを改めて用意する必要があります。
まぁこれも家庭によって何を優先するかが違うので、結果正解だったか後悔するかはその時になってみないと分かりませんね。
懸念点③ キャリーコット(Nacelle)を使うか不明
上記④のキャリーコットは、セット商品のため、これだけを抜いて購入するというのができないので仕方がないのですが、自分が活用方法をまだ理解できていないので結局使わず無駄になる可能性があります。
ベビーカーは値段も高いだけに悩みますよね!紹介も長くなってしまいました。次の用品紹介します!
ベビーベッド 合計 200€
いわゆる一般的なベビーベッド(木枠でできているマットレス付)は姪っ子のお下がりでもらいました。でも、それは新生児にはマットレスが柔らかすぎるのでフレームとの間に赤ちゃんが挟まって窒息の恐れがあったり、狭い空間が落ち着く新生児にとっては広すぎて快適ではないと義姉にアドバイスをもらい、私たちは「Lit Cododo」と呼ばれる添い寝ベッドを購入しました。
このように大人のベッドの横にくっつけて使用します。
海外では赤ちゃんの時から両親とは別で寝かせるイメージがあるかもしれません。フランスでも確かにそうなのですが、生後6か月ごろまでは両親と一緒の部屋(ベッドは別)で寝かせるよう指導されることが多いです。日本でよく利用されている、大人のベッドの中に置く小さなベッドインベッドもありますが、寝ている間に押しつぶしたり大人の寝具が顔にかかったりするのが怖いので私たちは写真の商品を選びました。
サイドがメッシュになっていて、固くて薄いマットレスが付いており窒息の危険が軽減されるよう設計されています。また、下記の写真のように側面がスライドで開けられるようになっているので、夜中の授乳やおむつ替えの際に便利そうです。
ベットの高さはボタン1つで変更できるので大人のベットの高さに簡単に合わせることができます。また、ストッパーを外してベッド部分をゆりかごのように揺らすこともできます。キャスター付きなのでスムーズに部屋を移動させたり、持ち運び用の袋も付いているので折りたたんで旅行に持って行ったりもできます。
店舗にはいろんなメーカーの添い寝ベッドがあり、値段も様々。私たちが購入したのは200€でしたが、正直もっと安い100€位のものに決めかけていました。安全性や素材などもそんなに違いが無いように感じたからです。ただ、側面を開閉するのにこちらの商品はハンドル一つで可能なのですが、他の商品はファスナーやボタンだったりして開閉が地味に面倒くさそうだったんです。開けっ放しだと大人の寝具や体が赤ちゃんに当たってしまうのが怖いし、かといって眠くて疲れている時に毎回めんどくさい思いするのもちょっと嫌だなと思って悩みに悩みました。しかもこちらは生後6か月までしか使いません。そのあとはお下がりの普通のベビーベットを使います。
開閉のため、しかも6か月間だけの為にプラス100€払うか躊躇していた時、夫が「確かに6か月だけだけど、その最初の6か月が大変な時期。しかも私が授乳させる時は産後のボロボロの体だから、少しでも楽な方が良いと思う」と背中を押してくれ、最終的にこちらの商品に決めました。
結果的に、購入してしばらく経って冷静になった今もこれに関しては高い方を選んで良かったと思っています。
おむつ替え・沐浴関連 合計 200€
ベビーバスを探していた時におむつ替えの台と一体型になっているこちらの商品を見つけたのでAmazonで購入しました。160€でした。スライドすることでバスタブは出し入れできる構造です。
着替え・おむつ替え台だけだと「Table à Langer」、バスタブ一体型だと「Table à Langer 2 en 1 avec Baignoire」と検索すると結構ヒットします。
私が探すときに重視したポイントは・・・
- 「ある程度高さが欲しい」
フランスでは私はシャワーだけのことが多く、1歳くらいまでは子供だけをこの浴槽で入浴させることになるから低いと腰が辛いため高さのあるものを探しました。 - 「おむつ替え・着替えスペースが必要」
我が家のバスルームはおむつ替え台を常設しておくスペースの余裕がないので、ベビーバスとおむつ替え台が一体型になっている物を探しました。 - 「キャスター付き」
バスルームのスペースの都合上、沐浴する時意外は常時寝室が定位置になる予定です。寝室にもおむつ替え台や着替え台は無いので、浴室と寝室を簡単に移動できるようにキャスター付である必要がありました。
下記の写真のようなタイプの物もあり迷いました。下記は折り畳みができますが、我が家のバスルームには沐浴直後の子供を一時置く場所(着替えさせる台)がないので、これだと一人で子供を入浴させたあと、濡れた子供を抱えたままバスタブ部分の上に着替え台部分を取り付ける必要があり不便だと思いました。購入したタイプだと、バスタブと着替え台部分が横並びにできるのでスムーズに着替えができそうです。
次はおむつ用のごみ箱。Bébé9で購入しました。
おむつを捨てて、ハンドルを回すとゴミ袋がねじれて封がされ下に落ちていきます。次に捨てる時には古いおむつは見えていない状態です。専用のごみ袋は1つのカートリッジで、ながーーーい1つの筒状になっていて、最大約100個のおむつを捨てることができます。しかし100個も溜めておくことはさすがにできない。途中で捨てるときはゴミ箱に内蔵されているカッターで切って、切り口を結ぶことで好きなタイミングで中身を捨てることができます。 説明が難しいので気になる方は商品リンク先の動画を見ていただくと分かりやすいです。
これは完全に店舗にいるときに雰囲気に流されて買いました。匂い漏れを防ぐという商品ですが、まだ使っていないので性能の程は分かりません。まぁ、ずれにしてもゴミ箱は足りてなかったので全くの無駄な買い物ではないでしょう。こちらのごみ箱は専用のごみ袋カートリッジが4個付属して40€でした。
購入品ではありませんが、家に残っていた生地で上記写真右側のおむつ替えセット入れを作りました。これとゴミ箱、沐浴に使うリネン類をまとめて購入した台に収納しました。お風呂とおむつ替え関連の物がここにまとまっていて良いかなと思います。
授乳・ミルク関連 合計 82€
私はちゃんと母乳が出ればしばらくは完全母乳で育てたいと思っています。
搾乳機は処方箋をもらってレンタルもできるようですが、義姉が出産祝いに自動のもの買ってくれると言ってくれたので甘えてプレゼントしてもらうことにしました。現物はまだ手元に無いので、届いて使い始めたら紹介します。
右上に写っているのは母乳を冷凍・冷蔵保存するための袋ですが、義姉が使い切らなかった新品が結構余っていたのでひとまず購入はしていません。大量購入しても母乳が出ない可能性もあるので、出産後に必要になったら追加購入する予定です。
あとは左上に写っているのがミルクウォーマーです。設定温度にミルクや母乳を温めることができる機械で、Bébé9の店員さんに冷凍の母乳も解凍可能と確認し購入しました。55€でした。
あとは哺乳瓶と予備の乳首。これはBébé9の店員さんのお勧め商品で、乳首の形や素材が実際の授乳と近い作りなので、赤ちゃんが飲みやすいそうです。乳首の形は数種類あり、母乳育児の場合は「A」を選ぶと良いそうです。哺乳瓶にしては高価で14€、予備の乳首は2個入りで10€位だっと思います。
哺乳瓶は安いものなら近くのスーパーで半額以下で購入できるので、もし赤ちゃんがスムーズに受け入れたらその方が経済的でしょう。我が家は母乳を搾乳・保管して夫も哺乳瓶で授乳ができるようにしたいので、夫がこれを選びました。
あとは哺乳瓶掃除のブラシですがこれは特にこだわりなく安いものを選びました。3€くらいで購入しました。他の食器と一緒のブラシで洗わず専用ものを用意すれば安物でも全く問題と先輩ママたちにアドバイスをもらいそうしました。
フランスでは近年、哺乳瓶の消毒は不要と指導されます。なので消毒専用の機械や器具は購入しませんでした。日常的には洗剤とブラシで洗浄し、気になるならたまに熱湯消毒すればいいよと義姉に教えてもらったのでそうする予定です。
その他 購入品以外
ベビーカーに取り付ける防寒具(左)と抱っこ紐(右)とです。両方とも義姉のお下がりです。防寒毛布は購入したベビーカーにも付属しているので使うか分かりませんが一応もらいました。抱っこ紐も結構高価な買い物になるので、お下がりをもらえて助かりました。
あと、こちらは妊娠中ミシンにハマった時に作った抱っこ紐につけられるモフード付き防寒具(左)とブランケット(右)です。
そしてお下がりのベビーフォン。もしかすると心配性の私は出産後にカメラ付きのものを買うかもしれませんが、ひとまずこちらを使うことにしました。
前の家で使っていたIKEAのシューズボックスを洗って棚にしました。収納場所に迷った消耗品(防水シートや替えのおむつゴミ袋)やシーツなどをとりあえず入れています。
寝室のセッティング
紹介したものを主に寝室にセッティングしました。
↑この写真の右側の棚は元々使っていたものですが、空にして新生児から3カ月までのベビー服をすべてこの棚の中に収納しました。今のところ服は100%お下がりか頂き物です。ベビーベットのシーツも。本当にありがたい。
出産前ベビー用品準備費用 合計1069€
今回私たちが購入したベビー用品の費用は合計920€です。
以前の記事で入院バックの用意品と消耗品、その費用を紹介しました(詳細は下記リンクをご覧ください)。そちらの費用の合計は149€でした。
こんにちは。
2025年1月にフランスで出産予定の妊婦です。今回は、臨月に入ったので入院に持っていく荷物の紹介をしたいと思います。
前回の記事は下記リンクからご覧ください。それ以外の出産関連記事はカテゴリーの「出産」からご覧くだ[…]
前回と今回の費用(149€ + 920€)を合わせて我が家の出産前準備でかかった費用の合計は1069€でした。
産後、子供の大きさを見てからおむつを買い足したり、母乳の出具合によって粉ミルクを買ったり、出産直後に買わないといけないものもがまだたくさんありますが、現状我が家はこんな感じです。
まとめ
正直、地味に出費がかさむ服や、高価な抱っこ紐やベビーフォンなど、お下がりを沢山譲ってもらったので我が家は出費が少なく済んだ方ではないでしょうか。また、それらを買わなくて良いおかげで他の物(ベビーベットや哺乳瓶など)にお金を掛けられて助かりました。
初めてのことで不安なので用意しすぎてしまうし、そもそも子供の物ってどの程度で妥協するか加減が難しいですね。
我が家の購入品や準備が結果的に良かったかどうかは出産後に答え合わせして共有しますね。
また、経験者の方でお勧め品があれば教えてください。
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