フランスの保育園(Crèche)の料金はいくら? ~2025年~

こんにちは。

息子が保育園(Crèche)に通い出して2カ月が経過しました。

保育料の請求が来たので、2025年現在フランスでは実際にどれくらいの料金がかかるかご紹介したいと思います。

フランス 保育園(Crèche)の料金

まず、フランスでも子供を預かってもらう施設はいくつかありますが、我が家は集団保育園(Crèche collective)を選択しました。

Crèche(クレッシュ)と呼ばれることが多く、最も一般的な保育施設です。

しかしその分入るための倍率も高い施設です。

保育スタイルは日本の保育園に近いですが、両親の両方が働いていなくても申し込むことができます。

集団保育園の申込み方法や保育の種類などは、過去記事にしていますので気になる方は下記リンクからご覧ください。

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保育料金の決定方法

過去記事にも書きましたが、世帯収入・扶養する子供の人数によって保育料金が決定されるので家庭によって料金は違います。

対象となる世帯収入はN-2年(つまり2年前)の手取り年収です。

例えば2025年の保育料金は2023年の手取り世帯年収で計算されます。

1時間当たりの保育料金を計算するには、まず2年前の手取り世帯年収を12カ月で割り、平均手取り月収を計算します。

その月収に「Taux d’effort」と呼ばれる倍率を掛けると1時間当たりの保育料を計算することができます。

この倍率は扶養する子供の人数によって異なり、毎年見直しされます。

2025年の倍率は下記の通りです。

  • 子供1人の場合:0.0619%
  • 子供2人の場合:0.0516% 
  • 子供2人の場合:0.0413%
  • 子供4~7人の場合:0.0310%
  • 子供8人以上の場合:0.0206%

1時間当たりの保育料金計算の例:

扶養する子供1人、2年前の手取り世帯年収12,000€の場合、下記の計算により1時間当たりの保育料金0.62€となります。

世帯年収12,000€÷12カ月=平均世帯月収1,000€
世帯月収1,000€×0.000619=0.62€/時間

0.000619を掛けたのは、計算の為に0.0619%を小数に直したからです。

私は日本での子育て経験が無いので日本での計算方法は分かりませんが、私は当初、2年前の世帯年収をで計算すると思っておらず直近の世帯年収で見積もりしていました。

ご自身でフランスの保育料金を見積もる時には、直近の世帯年収を基に計算しないよう注意が必要です。

ちなみに保育料計算に使う倍率「Taux d’effort」は直訳すると「努力率」。

「フランスで頑張って多くの子供を産んでくれよ!」という国からの応援というかプレッシャーというか、、、を感じますね。笑

また、上記の計算は一般的な集団保育の場合のもので、個別保育の保育料金や障害のある子供の保育料金の計算方法などとは異なります。

我が家の実際の保育料金

扶養している子供1人の我が家。

2025年の1時間当たりの保育料金は2.82€でした。

保育園からの請求書に記載されていた、実際の1時間当たりの保育料金です。

我が家が利用している保育園は利用月の翌月第一営業日に請求書がメールで送られてくるので、記載されている振込先に保険料を振込んでいます。

初月の7月は計70.75時間預けて199.52€、8月は計66.75 時間預けて188.24€を支払いました。

7月は1日の利用時間は短かったものの保育園の環境に慣れるために前半は毎日通い、8月は1日の時間は増やしたものの風邪で休んだ日もあったので、結果的に8月の方が総額は低かったです。

我が家の場合、2年前の2023年は子供もいないし夫婦共にバリバリ仕事をしており、フランス移住してから一番世帯年収が高かった年。

大体事前に情報収集してフランスの保育料金の計算をし、今の年収でも支払いができる範囲だと予想していたものの、私はいつも詰めが甘い。

計算ミスをしていて、今の収入に見合わないくらいの保育料金の請求がきたらどうしようとビビっていましたが、おおよそ予想通りで一安心です。

私が書いているのはあくまで我が家の情報ですが、フランスの保育料金計算について情報収集している方のお役に立てばうれしいです。

補足

フランスでは家族手当基金(CAF)という行政機関が家族に関するサポートを管轄しています。

このCAFにから保育料金の補助も受けられます。

実際の補助を受ける手続きとしては入園手続き時に、CAF登録時に与えられる登録番号(私は妊娠中に初めてCAF登録したのでその時に与えられた番号)を保育園に提出するのみでした。

そうするとCAFの補助を受けた後の保育料金(実際に自己負担する保育料金)が記載された請求書が保育園から届きます。

また、保育料金の計算の際に考慮される2年前の平均手取り世帯月収には、下限と上限が設けられています。

これも毎年金額が変わりますが2025年の保育料金を計算する場合、2023年の平均月収が下限801€、上限が7,000€(2025年9月1日以降、上限額は8,500€)となっています。

つまり、2023年の平均手取り世帯月収が600€てあっても、2025年の保育料金は世帯月収801€で計算される。

逆に平均手取り世帯月収が9000€の場合、世帯月収7,000€(2025年9月1日以降、8,500€)で計算されるということです。

毎年12月ごろにCAFが翌年の保育料金についての正式な情報を公表しています。

「Taux d’effort 2025」など、年を入れてネット検索すればその年の倍率や収入の上限・下限など、CAF公表の正しい数字を調べることができます。

まとめ

ちなみに2ヶ月かけて息子も徐々に保育園に慣れてきています。

はじめは保育園の環境にも先生にもなれていないので保育園のベッドでは寝られず。

私が朝送ったら1時間ほど保育園で一緒に過ごし、保育園のベッドで寝かしつけてから私だけ帰るとういう対応を数日続けました。

私が居なくても数週間後にはベビーカーの中なら寝られるように。

そして先週ついに保育園のベッドで寝られるようになりました

もうすぐ生後8ヶ月。息子も頑張ってくれています!

家でネントレをした効果もあったのだと思います。(ネントレについては改めて記事にしますね)

保育園3ヶ月目に入った現在9月、週3日間預けているのは変わらないですが、その内2日間は8時半~16時半の8時間。残り1日は8時半から12時半の4時間利用しています。

私は自営業・自宅で仕事をしているものの、我が家には車は1台で夫が通勤に使用しています。

ド田舎で山岳地帯のため、保育園は車以外の送迎方法はありません。

幸い夫の職場と保育園と自宅は比較的近いので、朝は夫が出勤に合わせて息子を送ることができます。

ただ、ネックは息子が終日保育園の日の16時半の迎え。

今は夫に昼休みに一旦帰ってきてもらい、休憩後は私が夫を送り迎えして車を回収後に息子を迎えに行き、夫の終業時間に息子を連れて夫を迎えに行くという感じで週2日対応しています。

本当は夫が終業後に迎えに行ける18時まで預けたいところ。

実は今月から18時まで預けようと思っていたのですが、今まで15時半までだったのがいきなり18時までだと息子には少し厳しいかもと保育士さんに助言をもらい、一旦16時半までとしています。

そう言われて、「大きくなってきたと思ってもまだ生後7か月なのだ」と当たり前のことにハッとした私。

8時半から18時まで預けるのは息子に対して罪悪感が出てきてしまったのが正直なところ。

「預けないと集中して作業できない」「保育園に行ってくれた方が助かる」という思いと、「自営業で在宅勤務なんだから息子に無理させて預けなくても仕事をセーブすべき」という罪悪感との間で揺れ動いていております。

息子が保育園に行っている間に自分のネットショップAijoの対応をしたり、このブログを更新したりしています。

まだ8ヶ月、でももう8ヶ月。

正直、いつも全力で息子に向き合えている訳ではないですが、保育園預けるて離れる時間ができたおかげで、「赤ちゃんの時期は今だけだから今の息子との時間を楽しもう!」と思える余裕が少し生まれた気がしています。

総合的に判断して、我が家はフランスでの保育園の利用をしてよかったと思っています。

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