こんにちは。
私はフランスで間もなく生後8か月になる第一子を育てています。
異国フランスで初めての子育てをしている私が選ぶ、生後6ヶ月までの期間に「買ってよかったベビーグッズ」を紹介します。
書いているととても長い記事になってしまいそうだったので、「大物編」「小物編」で分けたいと思います。
今回は「大物編」です。
同じフランスでの子育てでも、生活環境や性格によって必要と感じるものは異なるでしょうが、私の情報がどこかの誰かの参考になれば幸いです。
出産前に書いたベビー用品・出産準備品の購入記事は下記リンクからご覧ください。今回紹介する商品の購入時の情報もいくつか載っています。
こんにちは。
2025年1月にフランスで出産予定の妊婦です。今回は予定日まで約1週間となり赤ちゃんを迎える準備も整いました。今回は私たちが購入したベビー用品と寝室のセッティングを紹介したいと思います。
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フランス 買ってよかったベビーグッズ
Graco トラベルシステムのベビーシート
写真のようなベビーカーのフレーム、ベビーシート(左)、ベビーカー用シート(真ん中)、キャリーコット(右)がセットになったものを購入しました。
Gracoというメーカーの商品です。
良かった点
写真左のベビーシートはトラベルシステム(車、ベビーカーの両方に取り付け可能なベビーシートの種類)で、室内⇆ベビーカー⇆車の移動が楽です。
トラベルシステムはフランスでは「Système de voyage」と表記されているのが一般的です。
赤ちゃんが車で寝ても起こすことなくベビーシートごと室内やベビーカーに移動出来きるので、特に寝ている時間が多い月齢の低い時期には重宝しました。
ベビーカーのフレームに着けると上記写真のようになり、車に取り付けると下記写真のような感じです↓
我が家は車移動が基本なので、「トラベルシステム」「車への固定方法がIsofix対応」というのがベビーシートを選ぶ上で譲れない点でした。
Isofixとは車の座席にあるIsofix専用の設置部分にベビーシートを設置する固定方法です。
シートベルトによる固定は適切な取り付けが出来ていない場合があり(警視庁の調べでは適切に取り付けができているのは65%程度)、Isofixはより確実に取り付けができるのでさらに安全を確保できます。
ちなみに購入したベビーカーとセットで購入した我が家のベビーシートにはIsofixで車に取り付けるための土台は入っていなかったので別売りの土台を買いました。
土台が無しの場合はシートベルトで固定になります。
ベビーカー、ベビーシートについてはMaxi⁻cosiやCybexなど他のブランド商品も店頭で試しました。
正直サスペンションや開閉の簡単さなど性能はそういったブランド商品の方が良かったですが、しっかりしている分、重かったり値段が倍くらい高かったりするのです。
なので私たちは、値段と性能のバランスが私たちに合っているGracoというメーカーの商品を購入しました。
冒頭の全体写真に写っているベビーカーフレーム、ベビーシート、ベビーカー用シート、キャリーコット、車へのベビーシート固定の土台を全て合わせて438€。
手ごろかつ機能面も満足しているので後悔はしていません。
デメリット
あえてデメリットを上げるとしたら下記の2点です。
- トラベルシステムのベビーシートの使用期限は1歳頃までの商品が多いので、1歳頃に年齢に応じたベビーシートもしくはチャイルドシートを改めて購入しないといけません。
- 生活環境によってはベビーカーの機能が不十分。
シートを取り外して骨組みだけの状態にしないと折りたたむことができないので折りたたむ機会が多い方にはお勧めしません。
- ベビーカーを頻繁に長時間使用する方には頑丈さ、押し心地、乗り心地が満足できない可能性があります。
我が家は移動は車メインで、ベビーカーは月1回程度の出先で使用するか、自宅の敷地内で寝かしつけに使用する程度、保管も折りたたまずに玄関に置いているので特に不便さは感じていません。
キャリーコット
続いて買ってよかったのは、先ほどのベビーシートとセットで購入したキャリーコットです。
キャリーコットとは赤ちゃんをフラットに寝かしたまま入れるカゴのようなものです。
良かった点
どこでも小さな寝床になって便利です!
ベビーカーに設置するとこんな感じ↓
実は、息子が生まれるまではこれは我が家では必要ないと思っていたんです。
ベビーシートとベビーカーをメインにベビー用品店で吟味し、結果的にこのキャリーコットも込みのセット商品を購入したので、たまたま付属していた商品でした。
しかし!
結果的に、生後5ヶ月くらいまでめちゃくちゃ重宝しました。
キャリーコットはリクライニングが出来ず底がフラットなカゴのような状態で、固めのマットレスくらいのクッションが入っています。
それが逆にどこでも子供を寝かせられて便利でした。
外でベビーカーとして使うのはもちろん、家の中でもキャリーコットだけを小さめのベッド代わりとして使用しました。
これは生後3週間ごろの写真↓
ワンオペ時の私のシャワー中、キャリーコットで待機してもらってました。
そしてこれは生後4か月ごろの写真↓
ヴァカンスにもキャリーコットを持っていきました。
ただでさえベビーシートでの長時間ドライブで、体を自由に動かせないので、下車したらキャリーコットをベビーカーのフレームに装着してそちらに乗せて散策などしていました。
また、昼夜の変化を付けるために寝室のベッドは夜に寝かせる時だけに使用し、日中はリビングでキャリーコットで寝かせていました。
軽いので部屋間の移動も手軽にできて助かりました。
デメリット
- 特にありません!
- 注意点はMax体重9㎏までと言うこと。
- また、固定ベルトはついていないので良く動いたり座ったりできるようになると転げたり落ちたりする危険性があるので注意です。
息子は寝返りができるようになり周りが気になりだした生後5ヶ月ごろから、リクライニング可能な普通のベビーカーを使うようになったので生後8か月の今はキャリーコットは使用していません。
使用期間は短かったですが、産後の一番辛い時期に非常に活躍したアイテムです。
Joie 添い寝ベッド
続いては、フランスでは「Lit Cododo」と呼ばれる添い寝ベッドです。
Joie というメーカーのroomie glideという商品を選びました。
この商品は、新生児から体重9㎏(生後半年ごろ)まで使用可で、値段(200€)にしては使用期間が短いので購入を悩んだ商品ですが、結果的に買ってよかった!
良かった点
安全面も機能面も抜群で言うことなし!
特に高さ調整できる点と、側面がワンタッチでスライド開閉できる点が特に便利でした。
2025年現在のフランスでは、赤ちゃんの理想の寝床環境は下記のように言われています。
- 新生児から少なくとも生後6ヶ月までは親子同室かつ寝床は別
- 窒息の危険を避けるため、固いマットレスを使用
- こちらも窒息の危険を避けるため、ベッドには枕、布団、ぬいぐるみなどを含み何も置かない
元々、お下がりのベビーベッドが自宅にあったのでそれを使おうかと思っていたのですが、いわゆる昔からある木製もベビーベッドで、私たちの寝室に置くには大きすぎるのと、マットレスも新生児にとっては柔らかすぎました。
そんなこんなでベビーベッド購入について悩んでいた時に、ベビー用品店で添い寝ベッドが売られているのを見つけました。
添い寝ベッドもピンキリで、100€~200€位のものが6種類くらい店頭にありました。
高さ調整できる点や大きさは、どのメーカーの商品も大体同じでした。
高さ調整は、頭側だけ上げて頭を高くして寝かせることで吐き戻し防止もできたので、片側だけでも上げられる機能があると良いでしょう。
私がJoie のroomie glideを選んだのは、特に側面がワンタッチでスライド開閉できるのが大きかったです。
親のベッドからのアングルはこちら(側面を開けた状態)↓
特に辛い夜間授乳の際や夜泣きの時にワンタッチで開閉できる便利さをより実感しました。
自分のベッドから降りることなく、添い寝ベッドの扉をワンタッチで下げるだけで赤ちゃんを自分の元に連れてくることができたので、本当にありがたかった。
他の商品は開閉がファスナーだったりボタンだったりで、それだけの違いと言えばそうなのですが、極限状態のときは少しでも手間がかからないのが大事なのです!
また、側面はメッシュ地になっているので「扉を閉めていても寝ころんだままで赤ちゃんの様子を目視できる」という点も、産後の体がボロボロの時や夜中の眠い時にありがたかったです。
引きのアングルがこちら↓
親のベッドにぴったりくっつけるので確かにほぼ添い寝の距離感ですが、ベッド自体が別であることで大人が赤ちゃんを下敷きにしたり落としたり、大人の布団が赤ちゃんの顔にかかって窒息させたりする心配がなくて安心です。
購入したのは一番高額な200€の商品でした・・・
「半年しか使わない商品にそんなにお金かけるのはどうなの?」と悩みに悩みましたが、見かねた夫が言った「でもその半年がしんどい期間だよ。少しでも楽できる商品を買おう。」という言葉に背中を押され購入を決めました。
結果的にその言葉を信じて大正解。
このベッドを選んで良かったと何度も思ったことか。
あと、私はあまり使いませんでしたが、この商品はロック解除ボタンを押すと寝床部分を揺らすこともできました。
デメリット
- 使用感は文句なしです。
- 海外ブランドにありがちな説明書が分かりにくい問題があり、組み立てと解体に時間がかかりました。
組み立てはまだマシでしたが、解体は本当に情報が少なすぎて大変だったので、こちらは別で説明記事を後日UPします。
- その他のデメリットは、あえて言うなら値段が高いくらい?
高額でも、私は心身ともにギリギリだった産後の時期を少しでも楽にしてくれたこの商品を選んだことは全く後悔していません。
Chicco バウンサー
バウンサー(フランスでは「Transat」と呼ばれる)です。
我が家はたまたまAmazonブラックフライデーの時期に安くなっていたのを見てChiccoというメーカーのHooplàという商品を購入しました。
良かった点
大人の食事中、ちょっとした時の待機場所や昼寝場所として大活躍でした。
我が家では基本的にキッチンダイニングに置いていました。
自宅は1階がキッチンとダイニング、2階に寝室・バスルーム・リビングがあります。
息子の場合は1月の極寒の時期に生まれたので、特に生後間もない時期から数か月は外に行く時間は少なく、2階の寝室とリビングで過ごすことがほとんどでした。
なので、先ほど紹介したベビーコットと添い寝ベッドを使うことが多かったのですが、来客があったり、私が一息つく時に1階のキッチンダイニングで一緒に過ごすことがちょくちょくありました。
その際の息子の居場所としてバウンサーをよく使っていました。
ベビーコットは手軽で移動しやすいのですが、やはり古い家の狭い階段を上り下りしていちいち移動させるのは手間だったので、バウンサーが1階にあると何かと便利だったんです。
生後3か月ごろだとサイズ感はこんな感じ↓
生後すぐから使用できるので、誕生祝いに来てくれた親戚やご近所さんなど大人たちが隣にある食卓テーブルでお茶をしている横でこんな感じで置いておくことが出来て助かりました。
また、底に付いている足を出すことで、揺れないデッキチェアーのような椅子としても使えます。
なので、生後5か月ごろからは、椅子モードにしたこのバウンサーに座らせてミルクをあげていました。
生後4・5か月ごろまでは、ここで寝落ちして2時間昼寝と言うこともありましたし、離乳食も腰が不安定な初めの頃はここに座らせてあげていました。
体を動かしたい月齢になってきた今、バウンサーに座らせると息子は機嫌が悪くなるので、現在は朝のミルクをあげる時くらいしか使っていませんが、初期の頃には本当にお世話になった商品です。
リクライニングもできます。
メーカーHPでは、着脱可能な幼児用のクッション部分を取り外すことで12歳まで椅子として使用できるよう記載がありますので今後も活躍の機会はありそうです。
我が家はたまたまセール品だったのでこの商品を選びましたが、リクライニングができることと、揺れのON・OFFができるのが結果的に良かったと思ったポイントでした。
デメリット
- バウンサーは意外に場所を取るのがネックです。
- 私たちはセールに飛びつき出産前にバウンサーを購入して、息子は運良く気に入ってくれましたが、子供によって好き嫌いが分かれるものでもあります。
お金とスベースの無駄にならないように生まれてから買うでも良いと思います。
- 目線が低いので私たちと同じ食卓にいても一人ぼっち感が出たり、テーブルからの落下物が当たらないように気を付けたりする必要があるのはちょっとした残念ポイントでした。
- その他、使用の注意としては長時間バウンサーに座らせっぱなしは発達によくなかったり、転落・窒息の危険性もあるので、正しい使い方や親の目の届く範囲で使用するというのは心がけたいポイントです。
バスタブ一体型のおむつ交換台
おむつ交換台を探していた時に、アマゾンで見つけたバスタブ一体型のこちらの商品を購入しました。
良かった点
バスタブ部分はスライドしておむつ交換台下部に収納できるので、バスタブの収納場所に困らずよかったです。
また、元々お下がりのベビーバスタブが自宅にあったのですが、大きさ的にも形的にも浴室のバスタブに直置きして使うしかななく、赤ちゃんを中腰で洗うことになるタイプでした。
新生児とはいえ3kg以上ある赤ちゃんを中腰でお風呂に入れるのは、産後の体には拷問と同様なので、立った姿勢で沐浴できるこのバスタブを買って本当に良かったと思いました。
そして沐浴は夫がメインでしてくれることも多かったので、夫にとっても腰の負担が少なくて良かったようです。
デメリット
- 値段が高いのが少し難点。
- 外国製なので小柄な人には少し背が高いかもしれません。157cmの私には若干高く感じます。
ポータブル電動搾乳機
Perifitというメーカーの自動搾乳機です。
これは義姉が出産祝いでプレゼントしてくれました。
高価なのでありがたかった・・・
良かった点
まず自動と言う時点で、手動搾乳機よりも疲労も少ないし時間も節約できるので最高でした。
私は母乳育児をする人には搾乳機は自動を全力でお勧めします。
そしてポータブルであった点はさらに利点でした。
自動でも、ある程度の搾乳時間が必要です。
しかもそれを2・3時間おきに繰り返すのです。
私の場合は産後、義姉が注文してくれてから商品が届くまでの2週間程度は薬局でレンタルしたコード付きの自動搾乳機(フランスでは産後、助産師に処方箋をもらうことで無料で一定期間レンタルできます)をバスルームに置いて使用していたのですが、電源コードが必要な搾乳機だとそこから動けないので1日のずっと搾乳機の前に座っているような感覚になるのです。
実際はそんなことないけどそんな気分になるんですよ。
それに対して充電式のコードレス搾乳機は両手が空くし、どの部屋でもできるので、だいぶストレスが軽減されました。
プレゼントしてくれた義姉自身が出産したのは10年ほど前で、コードレス搾乳機は無かった時代なので、私が使用しているのを見て便利過ぎて感動していました。笑
授乳ブラの中に入れて使うのでしっかり固定されます。
ポータブル自動搾乳機は色んなメーカーから発売されています。
私の場合は義姉が情報収集して選んでくれた商品をそのままプレゼントしてもらったので、他のメーカーの性能は分かりませんが、頂いた商品で満足しています。
デメリット
- 値段が高価なので手が出にくい。
- 私の使っていた商品は充電の減りが速く、頻繁に充電が必要でした。搾乳頻度が高かったのも原因かもしれません。
まとめ
今回は産後に買ってよかった・使ってよかったもの(大物編)を紹介しました。
赤ちゃんが生まれてすぐ使うものは、できるだけ産前に揃えておきたいですよね。
住環境や家族構成などご自身の状況から、必要な物のイメージを膨らませるのに私の記事を参考にしてもらえればうれしいです。
そしてこの記事を見てくださっているのは、出産を控えていらっしゃる妊婦さん・ご家族が多いと思います。
無事に赤ちゃんが生まれるのを祈っております!頑張ってくださいね!
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