こんにちは。
2025年1月にフランスで出産しました。今回は陣痛が来てから出産までの様子を記憶に残っている限り詳細にレポートしたいと思います。長くなりますがフランスでの出産に不安を抱えている方の参考になれば幸いです。
出産関連記事はカテゴリーの「出産」からご覧ください。出産関連記事は日本語のみの更新です。
私たちの状況
私・日本人35歳初産 夫・フランス人36歳 会社員
妊婦の職業 自営業
2025年1月にフランスSavoi地方の公立病院で第一子・長男を出産
フランスで初めての出産
臨月の過ごし方・症状
私は39週目に出産しました。
まずは直前の過ごし方・感じていた症状などを紹介します。
- 36週ごろから恥骨痛あり。
- 36週の検診で内診で子宮口確認されるも開いておらず。
- 37週ごろからウォーキング代わりにステッパーで室内ウォーキングを始める(山の上かつ雪のため外での散歩が困難な環境に住んでいるため)。かつ、妊娠中続けていたストレッチも継続。それ以外は家の中を動く以外は外出・運動せず。
- 37週ごろからさらに急激にお腹が大きくなり腰痛が辛いし、すぐに息切れする。また、今まで以上に急に眠くなることが増える。
- 38週ごろから夜間のトイレの回数が増加。基本的に朝まで通して寝られる日はほぼない。
- 38週に入ったくらいから夜中に軽い生理痛のようなものを感じるも全く陣痛の様子はない。毎日いつ産まれるかドキドキして過ごす。
前駆陣痛が来た(39週1日~39週2日)
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39週1日 出産3日前
昼間…朝、陣痛の予兆が全く無くそろそろ焦りだす。10分くらい家の前をうろうろ、家の片付け・掃除、ストレッチをしてこの日はいつもより体を動かす。気休めと思いつつも家の雑巾がけもする。
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23時ごろ…就寝。胎動はいつも通り激しい。
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39週2日 出産2日前
早朝3時ごろ…いつもとは違う初めての感覚の腹痛を感じ目を覚ます。痛みを感じている間はお腹も固い。まだ耐えられる痛みだが一応陣痛カウンターで時間測定開始。
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4時ごろ…痛みは繰り返すが感覚はバラバラ、痛みが弱まっているようにも感じる。夫はタイミング悪くひどい風邪をひいておりソファーで寝ていたが、念のため起こして状況を報告。
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5時ごろ…寝ようと試みるも比較的強い痛みが来て寝られず。出産準備講座で習った呼吸法と姿勢で耐える。痛みが来ると尾てい骨と恥骨が痛む。痛みが治まると普通に話せるくらい何も感じない。
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5時15分…トイレに行った際に1.5センチほどの血のシミが下着に付いているのを確認。トイレットペーパーには付かないくらいごく少量。
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5時30分…痛みが強くなる。まだ耐えられる痛みだが、夫が念のため病院へ連絡し状況を説明。出血はおしるしと思われるが、お産にはまだ早いだろうとのこと。この日の午前中にちょうど検診の予定だったためそれまでは自宅で様子を見ることに。陣痛促進の為に入浴もすすめられる。
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6時ごろ…日本の家族に状況報告LINEしたり、洗濯物畳んだり、テレビを見たり、痛みが来るときだけ耐えれば比較的余裕あるが、寝ることはできず。温かい靴下をはいたり、カイロを貼ったりして体を温める。温かいからか?胎動を良く感じる。
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7時30分ごろ…シャワーを浴びる。途中でおしるしらしき血の塊が出る。大きさ・質感はまさにナメクジくらい。(変な例えですいません。笑 でもまさにそんな感じだったんです。)そのあと、朝食を食べ、家事をして仮眠をするも30分おきくらいに目が覚める。
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10時30分ごろ…この時にはほぼ痛みは消えており、検診のため病院へ向かう。
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11時30分…SA39週の検診。「あなたが、今朝連絡してきた人ね~」と迎えられ、診察室へ。胎児の心音と陣痛の確認(NSTテスト)。お腹に巻き付いているピンクとブルーの帯にそれぞれ測定の機械が繋がれており、その先のモニターに数値が表示される。
特に異常はなかったが、この時には陣痛は完全に消えていたので検診はそれで終了。本陣痛は今夜かもしれないし一週間後かもしれないし、予測できないと言われる。次回検診の予約をして帰宅。ちなみに次回予約は出産予定日。帰宅後はいつも通り過ごし、夜はステッパーとストレッチをして体を動かし就寝。
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本陣痛~出産(39週2日~39週4日)
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39週2日 出産2日前(検診に行ったその日の夜)
23時ごろ…10分間隔くらいで前夜より明らかに強い腹痛を感じ目が覚め、陣痛だと確信。しばらく様子を見る。
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日付が変わって39週3日 出産前日
0時30分ごろ…検診時に市販の痛み止めの服用許可をもらっていたので飲むも効かず。陣痛間隔は5分になっていたが前日のことがあるのでまだ耐える。
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2時30分…3分間隔くらいが1時間以上続くので夫を起こして病院へ電話。急がなくていいのでゆっくり用意して病院に来るよう言われる。シャワーを浴び、足湯をする。
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3時30分…準備ができたので出発。破水に備えて念のためナプキンをした。陣痛が来ているときは車のわずかな揺れでも痛みが倍増して辛い。夫も運転に気を遣って緊張してるのが伝わる。
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4時ごろ…病院到着。昼間の検診と同じように胎児心音と陣痛のモニタリング、それと内診が行われる。子宮口はまだ1センチくらいしか開いていなかったが、子宮頚管長は短く柔らかくなっているのでいいスタートだと言われる。
そして痛みは強かったが、麻酔は子宮口5センチになるまで入れられないという事実をこの時知る!とりあえず診察室でしばらく様子を見ることに。ここまで来てまた家に帰されるのは嫌だと焦り、子宮口が開くように陣痛時以外は室内を歩きまわりる。夫は念のため入院バックなど荷物を車から運んでくれる。
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6時ごろ…1時間半ほど経過したので再度子宮口チェックするも変わらず1センチ。しかし入院することになったので出産に一歩近づいてきた気がして歓喜。腕にカテーテル(点滴など入れる用の針)を刺してもらい、事前に希望していた個室に移動。分娩時意外はこの病室で退院まで過ごすことになる。
古い建物なので設備の新しさは感じないでしが、個室内のトイレにはシャワーも付いており、奥の窓際に夫用のベッドも用意してもらえたので個室希望にして正解。助産師さんは2時間後くらいに様子を見に来るということで、私は院内着と陣痛の痛さを和らげるための湯たんぽを貸してもらい身支度を整える。そうこうしていたら朝ご飯の時間。さすがフランス、コーヒーとバゲット。もちろんジャムとバター付き。病院食なのにバゲットのレベルは高い。
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8時ごろ…子宮口の確認をしてもらうもまだ2センチ。一旦帰宅するか?という話がでるが、なぜか家に着いた途端に子宮口が開き始めるということが珍しくないのでとりあえず入院継続となる。頑張って廊下を歩いたりスクワットをして陣痛を促がす。夫は一旦帰宅して仕事の引継ぎをしてまた戻ってくることになる。ちなみに夫は繁忙期のため産後1週間だけ育休を取得し、春に残り約3週間の育休を取得する予定。(産休・育休については別の記事で紹介します)
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11時30分ごろ…変わらず子宮口2センチのまま。朝にシフト交代したようで新しい助産師さん(ベテランぽい)に替わる。そして昼食。果物2種類、コンポート、ヨーグルト、ムース・オ・ショコラ、ヨーグルトと謎にデザートが多い。笑
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14時ごろ…NSTテスト。陣痛間隔が10分に減る。体力温存のためもう動かずに体を休めるように言われる。
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17時ごろ…NSTテスト。陣痛間隔5分になる。
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18時ごろ…内診するも全く子宮口の開きが進んでおらず2センチ。「今までの陣痛はあまり意味がなかった」と言われる。陣痛が来ている間は強い痛みを感じていたので「ここまでの約20時間の苦労は何だったんだ、、、」と絶望するが、濁さずハッキリ状況を教えてくれるベテラン助産師さんで、そういう意味では私は安心した。
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20時ごろ…別室のバスルームを用意したので入浴して陣痛を促がそうと提案あり。痛みに耐えるためにずっと体に力が入っていたので入浴して心身ともにほぐすことができた。
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23時ごろ(ここからの時系列は記憶が曖昧)…点滴で促進剤を入れて陣痛を促すことになる。明かりを消して、目をつぶってできれば寝れなくてもゆっくりするように言われる。促進剤投与後に1時間様子を見るが、それまでに痛みが強くなり耐えられなくなったら申告するよう言われる。(←これは私はあまり覚えていないが夫が言われたらしい)。
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日付が変わって39週4日 出産当日
0時ごろ…覚えているのは促進剤投与後すぐは眠っていた(もしくは気を失っていた?)気がするが、人生最大の痛みで目が覚めたこと。これまでの痛さは比べ物にならないくらい痛い。よく腰が砕けると表現されるがその通り!叫びと言うより唸り声が抑えられず、痛みが来るたびに声が出る。眠気に耐えながら夫が尾てい骨付近を押してくれる。夫は強く押すのを躊躇していたが、何度かもっと強く押すように頼んでいたように思う。これがあるのと無いのは全然違う。
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0時半ごろ…私のあまりの痛がり方に、見ていた夫の方が耐えられなくなりナースコールを押す。ベテラン助産師さんが来て子宮口を確認。まだ3センチしか開いていないが、これからさらに進むだろうということでやっと麻酔投与の準備が始まる。麻酔は分娩室で投与されるので車椅子で移動。車椅子を用意してもらっている間に何とかトイレに行ったら破水。予想していなかったため、慌てて夫にを呼び2人であたふたしていたが、助産師さんに順調な流れだから特に心配ないと言われる。正に水風船が割れたような感覚だった。
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1時ごろ…分娩室に到着。痛すぎて麻酔医を待っている数分が数時間に感じる。産婦人科専属ではないため、呼んでから来るまで時間がかかるのだ。この時夫は病室で待つよう言われたため、私は助産師さんの手を握って痛みに耐える。ベテランおじいちゃん麻酔医が登場。「昨日から陣痛に耐えてるんだね~」とマイペースに話しながら準備を進めているが、こっちは「早くしてくれ!」と思ったが、マイペースさに釣られて緊張は薄れていた。麻酔は背中から針を刺し管を通すが、少しチクっとしただけだった。処置後は寝転ぶこともできるので、分娩台でじっとする。
左横には胎児のNSTのモニター。
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3時ごろ…麻酔投与後まもなくして麻酔が効いてきてさっきの痛みが嘘のように会話をしたり携帯をいじったりできるようになり夫も入室。この間に助産師と産後の手続きについて確認。子供の検診をする小児科医は決まっているか、避妊のためのピルは必要か、仕事の復帰はいつ頃の予定かなどを申告。
ここから1・2時間おきにモニターと子宮口の確認がされる。時間がかかるだろうということで、夫は一旦病室に帰り仮眠。
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7時ごろ…前日から担当してくれていたベテラン助産師さんがシフト交代で退勤するとのこと。彼女から原因は分からないが、現状子宮口の開きが良くないのでもしかしたら帝王切開になる可能性があると言われビビる。しかも頼りにしていた彼女がいなくなることにも大きな不安を覚えるが、彼女は帝王切開はできれば避けたいという考えで、状況を交代後の助産師に引き継ぐと言ってくれた。
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8時ごろ…交代後の新しい助産師さんが来て軽く挨拶の後、状況確認。
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9時ごろ…この頃からだんだん陣痛の痛さが復活。無痛分娩と言えど、いきむ時は陣痛とタイミングを合わせる必要があるので痛みは感じないといけないようだ。良い感じに進んでいるがまだ分娩には早いよう。
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10時ごろ…促進剤を打った後のような腰が砕けるような痛みが続くようになる。そんなこととは知らず夫は病室で待機しており、1人きりで分娩台の上をのた打ち回っていたのが辛かった!!なんでもっと早く夫を呼ぶようにお願いしなかったんだろうと後から後悔。外が忙しそうな雰囲気だったため、小心者の私は言い出せなかったのだ。陣痛以外のタイミングでも常に悶絶する痛さが続くようになり、我慢の限界がきてナースコールを押す。助産師さんと介助者の2名が入ってきていよいよ分娩。夫が来るのを待つ。この待っている僅かな時間も地獄のような苦しみ。「結構耐えたね~すごい!」と言われもっと早く呼んでも良かったんだ!と再度後悔。夫も来て分娩開始。何度かいきむもなかなか赤ちゃんが下りてきてくれず。助産師から吸引分娩になるかもしれないが、助産師は処置資格が無いため産科医を呼ぶと説明され、意識が朦朧とする中うなずいた記憶がある。
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10時15分ごろ…産科医の女医さんが入室するもすぐ処置には入らず、助産師さんの後ろでいきむ様子を観察。息子の頭は見えてきているようだが出てはこれず、女医さんによって鉗子分娩が決定される。鉗子分娩は、いきむタイミングに合わせて鉗子で息子の頭を器具で挟んで引っ張り、出てくるのをアシストしてもらう処置。助産師さんは吸引分娩を提案するも鉗子分娩になったが、どういう基準で判断が分かれるのかは未だに分からない。助産師と産科医がポジションチェンジ。
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10時26分…鉗子を入れる処置がされる。目隠しがされているので私からは股の様子は見えないが、金属の器具が差し込まれるのが少し見える。器具挿入のため会陰切開がされたがその痛さは感じず。「いきんで!」と指示され全力でいきむのを2回ほど続けると息子誕生!すぐに産声を上げてくれた。
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分娩後…産まれてすぐ私の胸にを置いてもらう。夫がへその緒を切る。息子は一旦、アシスタントの人に別室で綺麗に洗って(夫も付き添い)すぐに戻ってくる。戻ってきてからは私が初乳を飲ませたりカンガルーケアをしたりし、夫に抱いてもらっている間は私の会陰切開後の縫合や胎盤が出るのを待ったりして2時間ほど分娩室で過ごす。処置は少し痛みを感じたものの、麻酔がまだ効いていたのとアドレナリンが出ていたので陣痛に比べたら全く苦ではなかった。逆に麻酔が効いていてあんなに痛いなんて陣痛恐るべし。
私は車椅子で、息子は夫に連れられ病室に戻る。産んだ瞬間から母子同室。
出産の感想
産声を聞いた瞬間の正直な感想は「あ~終わった!」、すぐに胸元に置かれた息子を抱いた感想は「案外重い!」でした。笑 約3200gでした。
陣痛開始から誕生まで36時間!なかなか子宮口が開かなかった一番の要因は、何とへその緒が息子の肩に巻き付いていたこと!それが息子が下りてくるのをブロックしていたんですね。首に巻き付いておらず良かったと思いましたが、逆に心音が下がったりしなかったので産まれるまで気づかず、産まれたと同時に助産師さんも納得っという状況でした。
夫は産まれた瞬間、分娩室の誰が声を発するよりも一番にに声を上げて泣いており、それを見て私は笑ってしまいました。私は結局泣くことはありませんでした。いつも夫に涙泥棒されるんですが、出産でもそうなるとは思いませんでした。笑
ああいう時って産んだ当の本人は案外冷静なんですね。
病院の感想
私のお世話になった病院はスタッフも全員フレンドリーで親切で、否定的なことは言わずいつもポジティブな言葉をかけてくれました。
分娩時もスタッフ同士の雑談やこちらへの励ましの掛け声など、緊張をほぐす雰囲気が作られておりリラックスして分娩に挑めました。しかも帝王切開の可能性や鉗子分娩への切り替えなど、妊婦からしたら不安になる状況でも常にこちらへのケアを忘れず最後まで安心して滞在できました。
また、シフト交代で最後までお世話になれなかったベテラン助産師の方も私の分娩を気にかけてくれていたようで、帰宅に電話して私が無事に出産したか確認してくれていたそうです。次の出勤時にも病室に来てくれたのですが、顔を見た瞬間になんだか泣きそうになりました。
病室に関しては可能であれば個室・パートナーの宿泊付き添いが可能な施設をおススメします。個人的には特に異国、初産の方には強くおススメします。
病院での滞在の様子や母子同室の感想、フランスの公立病院のシステムなど、産後から退院まで次回記事で紹介したいと思います。ここまで読んでくれてありがとうございました。
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