こんにちは。
先日、日本に急遽帰国していた。滞在3日という超短期滞在だった。
帰国理由は祖母が亡くなったからだ。95歳だった。
そんな祖母が亡くなったという知らせは母からのラインで知った。航空券を検索するも、どれも葬儀には間に合わず。何せ2日後の午前には葬儀が始まる上に、日本は時差でフランスよりも7時間も進んでいるのでなかなか難しい。。。
あきらめかけたその時、姉から奇跡的に間に合うフライトを見つけたと連絡が。しかし、その日の20時にリヨン発。この時点で15時。どうしようか悩んだが、上司に相談すると行ってこいとの返事をもらったため、夜の営業から休ませてもらうことにして航空券を即購入。その日は夫も仕事を休んでくれて空港まで送ってくれることに。
余談だが、夫に祖母が亡くなったことを話すと大号泣。それを見て私の涙は引っ込んでしまい、フランスにいるときは泣けなかった。笑
そういう優しくて繊細なところは素敵だと思うが涙泥棒をされた気分。笑
大急ぎで荷造りを済ませて16時過ぎには家を出て17時半にはリヨン空港に到着。
夫に見送られて無事に飛行機に乗ることができ、ミュンヘンでの55分の乗り継ぎにドキドキしつつも無事に通過し最終的に日本に到着。フランスの火曜日20時に出発し、日本の水曜の17時関西空港に到着した。航空券も22万円と安くはなかったが、当日に購入したこと、トランジットが短いこと、最近の航空券の高騰を考えると悪くない値段だったと思う。
実家は田舎のため、関空からは電車を乗り継ぎ、最寄り駅までは母と姉が迎えに来てくれて21時頃には実家に到着。翌日の葬儀に無事に間に合ったというわけだ。
亡くなった祖母は父の母。我が家は父方の祖父母同居家庭だったので生まれた時から育ててくれた大好きな祖母だった。共働きの両親は帰りが遅くなることが多く、私の保育園の迎えや寝かしつけなど、私の幼少期の思い出は両親より祖父母とのものが多い。祖父は10年以上前に亡くなり、そして2年前に父が亡くなってからは母と祖母の二人暮らしだったが、近年は認知症が進行し1年前からは老人ホームに入所していた。
祖母はその老人ホームで亡くなった。職員の方が朝に様子を見に行くと呼吸をしておらず、医師の方が調べたらおそらく月曜日の深夜、火曜日に日付が変わったあたりに息を引き取ったのではないかとのこと。ほぼ老衰だった。私はフランスに移住すると決めた時、祖母の最後には立ち会うことができないかもしれないと覚悟していたので、むしろ運よくギリギリ葬儀だけでも間に合うことができて、最後に顔を見てから見送ることができて本当に良かったと思う。
亡くなったのはもちろん悲しいが、95歳まで長生きしてくれてありがとう、お疲れ様というのが今の気持ちだ。
また、母は40年以上も姑と同居してきて、最後の数年はガンの父の看護をしながら認知症の祖母も介護するという私には想像を絶する生活をしてきた。父が旅立ち落ち着いたと思ったら次は祖母。老人ホームに入って1年で亡くなったので、長年介護をしてきた母は「そんなことなら最期まで家で看てあげればよかった」と言っていた。ほかの家族も親戚も誰もそんなことは思わず、むしろよくあそこまで自宅介護をやったなと関心こそしても攻める人なんていないのだが、介護を実際した人にしかわからない気持ちがあるのだろうと思う。
帰省の目的は祖母の葬儀だったが、フランスへ帰るときにはしこたま日本の物を買って帰ることができてそれは満足。喪服や普段着などは実家にたくさん置いていたので、スーツケースには下着くらいしか入れておらず、帰りはほぼお土産が占めることになった。笑
フランスに来て2年目に入っての思わぬ帰国だったが、なんだか初心を思い出してまたフランスで頑張ろうと思えたいい機会だった。久ふりの日本の食事もおいしかったなぁ~笑