こんにちは。
今回はフランスでの結婚式費用はいくらかかるかについて紹介します。
私たちの結婚式の流れ、その準備の流れについては下記リンクの過去記事「フランスで結婚式①②」を参照ください。
こんにちは。
だいぶ更新が滞っていました。。。実は先日フランスで結婚式を挙げました!
その用意等々に追われる日々でした。
やっと落ち着いたので、私たちの結婚式当日の様子や準備を日記に綴っていきたいと思います。結婚式の話題は日本語の[…] こんにちは。
今回は前回の記事(私たちのフランスでの結婚式)の準備編です。
前回記事はこちら↓↓
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費用の合計
結論から言うと、私たちの結婚式は合計 13,936.20€ の費用が掛かりました。
私たちの感覚としては割と費用を抑えることができたと思っています。しかも、私たちはフランスでユーロの収入を得ているので、円からユーロに替えずにユーロで支払い円安の影響も特にありませんでした。円から両替して支払う場合だと感覚は違うかもしれません。
また、結婚式のスタイルによって費用をかけるポイントは違うでしょう。私たちが行った予算の管理方法と、実際に何にいくらの費用が掛かったのかを順番に紹介します。
費用の管理方法
下記のような簡単なエクセルを作って管理しました。画像が見えにくくてすいません。
赤枠部分のような予算「Frais(Prévu)」C列と実際にかかった費用「Frais(Réel)」D列が見える枠を表の最上部に作りました。表示固定して、表を下にスクロールしても常に合計費用が表示されるようにしていました。
赤枠から下は、「ケータリング」「デコレーション」「衣装」などなど、大体の分類ごとに枠を作り、その分類ごとでの予算と実際にかかった費用も見えるようにしました。
例えば、画像のエクセル19行目は「Décoration」と書いています。これは会場装飾にかかる費用の項目です。
21行目から23行目には会場装飾のさらに細かい内訳を記載しました。エクセル21行目「Fleurs(花屋)」、22行目「Bougies(ロウソク)」23行目「stands en bois(木のスタンド)」という感じ。
会場は主に生花で装飾しましたが、花と一緒にテーブルに置く電子ロウソクや、メニューやテーブル名の紙を立てるためのスタンドなど装飾といっても細かい内訳はたくさんあります。そういう細かい内訳も管理できるような表にしました。
この細かい内訳にも予算「Frais(Prévu)」C列と実際にかかった費用「Frais(Réel)」D列を設け、その合計欄(装飾の欄だと26行目)を設けることで各分類ではどれくらいの費用が必要かを見える化しました。その各分類の費用を合計したものが赤枠部分の全体の合計費用に反映されているという構造です。
エクセルに慣れている人は言うまでもないですが、各合計はもちろん関数で自動計算しましょう。慣れていない人も使用する関数はネットでググればすぐ出てきますのでご安心を。
画像の管理表の使用イメージとしては、まず準備を始める段階でB列の各分類名とその内訳名を書き出し、それぞれ予算「Frais(Prévu)」C列を入力します。すると赤枠内の予算「Frais(Prévu)」が自動計算されるので、それで自分たちの結婚式には合計どれくらいの予算が必要かが分かります。
ここで注意ですが、後から入力を忘れていた項目が出てくる可能性大なので、始めに計算した予算合計よりも少しオーバーする予想をしていた方が安心です。私たちも途中でドリンクの予算を入れるのを忘れていたことに気づいてショックを受けました。笑
実際にかかった費用「Frais(Réel)」については、その金額が確定した段階で入力します。金額は準備途中に確定することもあれば式の後に業者から請求書が来てそれで確定することもあるでしょうから、実際にかかった費用総額は式の後に分かることになります。
費用の内訳
会場・装飾 | 2,400,00€ |
料理・ドリンク | 5,047.80€ |
衣装 | 1,075.44€ |
交通費 | 2,750,00€ |
その他 | 2,662.96€ |
合計 | 13,936.20€ |
細かい内訳は下記の通りです。
- 会場料金:1,400€
相場が分からないのですが、おそらくこれは破格ですので参考にはならないかもしれません。会場が夫の親戚のホテルということでサーバーの人件費など最低限の料金だけで請求してくれたのだと思います。 - ドリンク料金:1,947.70€
こちらは実際に開けたボトルの分を後日ホテルから請求してもらいましたので、どのボトルをどれだけ飲んだかによって変わりました。私たちはここにはお金を掛ける予定していたので3,000€の予算を組んでいました。実際にシャンパンを結構な本数開けたのですが、こちらもホテルで提供する値段ではなくほぼ仕入れ値で請求してくれたのではないかと思いますので予算よりだいぶ安くなっています。 - 宿泊料金料金:866.50€
前回の記事に書いているように、会場のホテルにそのまま宿泊したゲストがほとんどで、私たちもそこに宿泊しました。その内、付添人をしてくれた友人それぞれの2部屋、司会をしてくれた夫の親友の夫婦の1部屋、ヘアセットをしてくれた友人の夫婦の1部屋、そしてカメラマンの1部屋の合計5部屋7名1拍分の宿泊費をこちらで負担しました。それに加えて、母と姉は式の前日から2泊宿泊していたのでそちらもこちらで負担し、私たちが負担したすべての宿泊費の合計が上記の金額です。
一方、私は前日もそこに宿泊(夫は式の前夜は自分の家族と一緒にすぐ近くのおばあさんの家に宿泊)したのですが、その費用はホテルからのサービスということで無料にしてくださいました。 - ケータリング料金:3,100.10€
約60人分のアペロとディナー(メイン、チーズ、ケーキ)の料金の合計なので、大体一人51€位の計算です。ディナータイムの給仕担当やドリンクの手配はホテルにお願いしたので、私たちの場合はケータリング業者への支払いにその金額は入っていませんがこれもケータリング業者に依頼した場合は上乗せさせるでしょう。そういった、お皿や給仕担当は会場側が用意するのかケータリング業者が用意するのかなど細かいところは打合せ時に確認するようにしましょう。 - 生花の装飾料金:1,000€
こちらはディナー会場のテーブル装飾に加えて、花嫁のブーケ、姪っ子二人の花冠、花嫁付添人の手首につける花、新郎と新郎付添人の胸元につけるブートニア、セレモニー会場の司会テーブルに置く小さい花が含まれて全てでこの値段でした。本当はバージンロード横の参列者席の椅子花をつけたりしようと考えていましたが結局止めました。あったらもっと華やかだったかもしれませんが、無くても納得のいく雰囲気に仕上がったので結局満足しています。この値段は日本で考えたらだいぶ安いと考えてしまうのですが、夫曰くこれでもフランスではお花にお金を掛けた方ではないかとのこと。 - 衣装代:1,075.44€
私たちが支払った衣装代は花嫁、花婿、花嫁付添人の3人分です。
まず、花嫁衣裳。
購入先は前回記事で記載した通り、JJ’s houseというサイトでネットオーダーしました。ドレスだけで300€です。購入にしては安いと思います。自宅でウエスト、胸囲、身長など細かい自分のサイズを注文画面で入力すればサイズオーダーが可能なのも助かりました。胸パッドも入っていたので別でドレス用のブラを買う必要もなく助かりました。小物はパンプス、髪飾り、ストール、ベールをドレスと同じサイトやアマゾンで購入し、合計は83.44€でした。なのでドレスと併せて、花嫁衣裳の合計は383.44€です。でもストールは夜に寒くなるかもと思ったけど結局使わなかったのと、ベールも付けなかったです。もったいないことした。。。
次に花婿衣装。
購入先はこちらも前回記事で記載した通りHOCKERTYというサイトです。こちらもネットでサイズオーダー。記事やボタンのデザインなど細かくオーダーすることができるので、こだわり始めるとどんどん値段が上がりますが、夫の場合はスーツ(ジャケット・ベスト・パンツ)合計で405€でした。そのほか、近所の店で靴・シャツ・靴下・ネクタイなどの小物を約195€分購入したので、花婿衣装は合計600€でした。
最後に、花嫁付添人の衣装。
夫側の付添人の衣装は特に指定せずにご本人が持っているスーツで出席してもらったのでこちらで用意する必要はなかったのですが、私の付添人の衣装はこちらで用意しました。92€でした。フランスで用意した理由は、日本から来てくれるのでできるだけ荷物が増えない方がいいと思ったのと海外っぽいデザインはフランスの方が多いだろうと思ったからです。購入先はウエディングドレスの購入サイトと同じです。友人にサイズだけ自分で測ってもらって、それを注文画面に入力してサイズオーダーしました。やはり海外のサイトなので、ウエディングドレスも付添人衣装も少し大きめでしたが、こちらで手直しすれば全く問題なかったです。友人には当日試着してもらい、式までの数時間の間に裁縫セットで母に手直ししてもらいました。
- 招待状などの紙製品の料金:261.04€
まず、用意した紙製品は、招待状・席次表・テーブル名の札・テーブルに置くゲストの名札・メニューです。
招待状はMonfairepartというサイトを利用してオーダーして、40部の料金が143.94€でした。こちらには招待状本体・封筒・送料を含んでこの値段でした。サイト上でデザインを選び、文章の内容やその配置、写真など編集は自由にできました。封筒や封をするためのシールなどオプションで付ける付けないを選べたので、私たちは封筒だけ付けました。デザインやオーダー内容によって料金は変わります。また、切手代は合計で100€(日本宛てが10通、フランス宛てが30通)でした。
当初は招待状以外の紙製品も同じサイトでオーダーしようと思っていたのですが、急な欠席が出る可能性があるのでオーダーした後に席次が変わる可能性があると気づいたのと、そもそも自分たちで印刷した方が安いのでは?と思ったので最終的に自作しました。案の定、ギリギリで健康上の理由などで数名のキャンセルが出たので、ギリギリまで修正ができる自作というのは正解でした。かかった費用は分厚めの用紙代の17.10€だけでした。自宅にプリンターがある人はこの方法をお勧めします。招待状はクオリティが高い方がいいので業者にオーダーというのも正解だったと感じています。 - 交通費:2,750€
交通費というのは、日本からのゲストがリヨン・パールディユー駅から190kmほど離れたサヴォワ地方の会場まで移動してもらう車のチャーター代と、姉の航空券の費用の2つでした。
結婚式の一番のネックが会場までのアクセスの悪さでした。フランス人たちは自家用車で来る人ばかりだったので助かったのですが、日本から来るゲストは主要駅から会場まではバスを用意した方が来てもらい易いと思い手配しました。それぞれ到着する日もフライトも違ったので空港ではなく、ゲストが自力で集合しやすい主要駅(私たちの場合はリヨンの駅)を集合・解散場所とし、そこから会場との往復の車をチャーターした合計金額が1,600€でした。人数は子供も入れて10名だったのでバスではなく大きめのバンを2台依頼したのですが、小さめのバス1台の場合は人数は変わらなくても倍くらい値段が高かったので、依頼条件によって値段は大きく変わるようです。
姉の航空券は、姉が希望の航空券を自分で配し、その金額を私の日本の口座から姉の口座へモバイルバンキングで振り込みました。フランスにいても遠隔で振り込みができるなんて便利な時代ですね。金額は17万円だったので、1€150円と換算してユーロに直すと1,150€でした。
- カメラマン料金:900€
カメラマンには写真のみ依頼し、動画は依頼しませんでした。詳細は前回記事をご覧ください。 - へアセット料金:0€
友人ということで無料でやってくれました。
その代わり彼ら夫婦のホテル代はこちらで負担させていただきました。知り合いに頼むとこういうことができてありがたいですね。
- DJ料金:0€
こちらは夫の親友カップルと、別の友人夫婦からの合同でご祝儀ということで彼らが負担してくれました。なんとありがたい。。。友人夫婦の知り合いのDJだったのでそもそもの値段自体を私たちが知ることはありませんでした。 - ゲストへのギフト代:376.60€
用意したギフトは2種類です。1つは全員の座席にプチギフトとして地元のハチミツを用意しました(詳細は前回記事参照)。1つ5€で余裕をもって注文したので65人分注文しました。それで合計325€です。
2つ目は日本人ゲストのホテルの各客室にフランス土産の詰め合わせを用意しました。近所のスーパーでフランスのお菓子を中心に調達してラッピングしました。7世帯分を用意しました。そんなに多くなかったので1人1人に向けて手書きメッセージを添えてベッドの上に置いておきました。紙袋代も入れて合計51.60€でした。 - その他:258.82€
他に細々と買ったものがあります。
ネットで購入したものは製品名にリンクを張っているので、URLがいつまで有効化は分かりませんが参考にしてください。①電子ロウソクは合計74.84€でした。ディナー会場のテーブルには生花の装飾と併せてロウソクを置きました。花屋さんのアドバイスを元にアマゾンで選んで、高さ5センチ・3センチの2つのサイズをそれぞれ48個ずつ購入しました。
②スタンドは合計31.98€でした。メニューを書いた紙をテーブルに立てるためのスタンドを購入しました。
③日本酒、ワイン、ワインの箱は合計113.00€でした。使用目的は前回記事に詳細を記載していますが、セレモニーで三々九度とワインの封印を行ったので、その準備の為に購入しました。
④雑貨屋で備品を購入。39.00€。ワインの木箱にゲストがサインをしてもらう用の油性ペンや、ご祝儀を入れてもらうための箱を手作りするための箱、座席表をデコレーションするための造花など、細かいものの購入費用です。
ご祝儀
フランスは日本人ゲストには事前にご祝儀のお気遣いは無用だと案内しており、主にフランス人からご祝儀をいただきました。案内していても持ってきてくださった日本人ゲストも1名いらっしゃたり、DJの代金をご祝儀として負担してくださったフランス人ゲストもいらっしゃり色々でしたが、基本的にはフランス人ゲストから現金か小切手で頂きました。
フランスでのご祝儀の額は明確な相場というものは無く、本当に気持ちです。50€の方もいらっしゃれば、300€の方もいらっしゃったり様々。関係性などによっても変わってくるでしょう。
私たちの場合は、現金・小切手のご祝儀の合計は 3,250€ (23世帯)でした。
実質負担額
義母がご祝儀代わりにとホテルとケータリング業者に支払う代金7,314.30€を負担してくださいました。そして、ご祝儀で3,250€をいただきました。なので、最終的には費用の合計から義母負担分とご祝儀を引いて、実質負担額の合計は合計 3,371.90€ となりました。
まとめ
義母の援助やご祝儀をカウントしなかったとしても費用合計は13,936.20€で、円に換算(1ユーロ150円と仮定)すると200万円ほど。
もちろん人生の内で上位に入る大きな出費ではありますが、式だけにかかる費用の他に日本から来てくれた人の交通費や一部ホテル代などもい入れてこの値段なので、同じクオリティの結婚式を日本で挙げるのと比べるとフランスの方が安く結婚式を挙げられると感じました。
ただ、日本ではご祝儀の値段が高いので収支を一概に比べることはできないのですね。また、今回私の親族の参加は母と姉のみで、母は自分の航空券は自分で負担すると言ってくれたので結果的に姉の航空券代のみこちらで負担しましたが、航空券を負担する範囲を広げると費用ももっと高くなりますよね。
なので、このブログの内容はあくまで私の経験とその感想です。
これから結婚式を控えている方や検討されている方の参考になる内容があれば幸いです。