こんにちは。
だいぶ更新が滞っていました。。。実は先日フランスで結婚式を挙げました!
その用意等々に追われる日々でした。
やっと落ち着いたので、私たちの結婚式当日の様子や準備を日記に綴っていきたいと思います。結婚式の話題は日本語のみでの更新です。
フランスでの結婚式を検討されている方の参考になれば幸いです。
私たちの状況・結婚式の条件
私たち夫婦は1年半前に日本ですでに入籍済みでしたが、式はフランスでやろうと漠然と決めていいました。結婚式をするにあたって詳しいことを進めていく前に、夫と一緒にどんな式にしたいかを話し合いました。
私たちの状況と、結婚式の条件は下記の通りです。
- 夫がフランス人、妻(私)が日本人
- 一年半前に日本にて入籍済み
- 日本では和装の写真撮影のみ行った
- 夫は敬虔なクリスチャンではないため、教会での式は行いたくない
- 会場は夫の親戚のホテルで行いたい
- 自分たちの衣装にはお金をかけ過ぎない
- 料理や花、ゲストのためにお金をかける
上記だけを決めた状態で徐々に内容を固めていきました。
結果、こんな式になりました
会場:サヴォワ地方のスキーリゾートのホテル
①13:00頃 日本人ゲストホテルに到着
ホテルを会場にしていたため、当日は近くに住んでいる夫の親戚以外は日本からのゲスト含め、そのホテルに宿泊できるよう手配しました。その方が、夜遅くまでのフランスの結婚式のあと、そのまま寝室に行くことができ楽だと思ったからです。
そして、会場は超田舎なので公共交通機関で自力でアクセスするのは困難でした。
ということで、日本からのゲストには大きな駅(リヨン駅)から会場までのバスを手配しました。そのバスが、当日の13時頃にホテルに到着。バスに2時間ほど揺られて来てもらったので、一旦チェックインして各々部屋で休んでもらいました。
➁16:30 受付開始
受付は夫の親友(フランス人)と、私の姉がやってくれました。2人は英語で会話ができるので2人で色々と事前準備も行ってくれました。感謝です。
受付場所はホテルのロビーです。
ちなみに一緒にバージンロードを歩く母以外とは私は誰とも会わないように部屋に籠っていました。
夫もゲストも花嫁姿は本番で初めて目にするというのが夫の理想だったからです。正直私は二回目の結婚なので、自分の花嫁姿に対して神聖さを感じていなかったのですが。笑
そんなことはされおき、フランス人ゲストと、部屋で休んでいた日本人ゲストが続々と受付をしていきます。受付にはご祝儀を入れてもらう箱(写真右下の白い箱)と、後ほどセレモニーで使用するワインの木箱を置きました。ワインの木箱には参列者のサインをしてもらっています。ご祝儀は日本からのゲストはいりませんよ、という案内を事前にしておきました。
➂17:00 ホテルの庭でセレモニー開始
参列者全員が庭のセレモニー会場に着席。人前式なので神父さんはおらず、司会(受付同様、夫の親友と私の姉が引き受けてくれました)の合図でセレモニーが開始。夫の親友がフランス語で、姉が日本語で進行していきます。
まずは、映画ロードオブザリングの「The Return Of The King」という曲と共に、姪っ子2人が入場。1人が指輪を持って、もう1人が花びらを撒きながら入場しました。夫はロードオブザリングの大ファンなので、BGMはこの映画の曲にするとだいぶ前から決めていました(^^)
次に新郎新婦の付添人が入場(私たちは1人づつ付添人を選びました。2人とも親友にお願いしました)。
そして、夫と義母が入場。最後に私と母が入場しました。
ここでも夫のこだわりがあり、私が入場するときにはロードオブザリングの「Concerning Hobbits」という曲に変わりました。そう、曲は変わってもロードオブザリングなんです。笑
夫の希望でしたが、会場の雰囲気にも合っていたし、後から動画を見直してもいい感じだったので私も気に入っています。
そういえば、姉と母は着物で参列したのですが、フランス人に好評でした。私が入場した時には少しどよめきが起こったのですが、花嫁が入場した興奮ではなく、一緒に入場した母の着物姿に向けられたものだと思っています。それを証明するかのように、歓談タイムでは母と姉はフランス人ゲストたちに写真を撮られまくっていました。笑
④入場したら、付添人からのスピーチ
スピーチも司会の2人がそれぞれの言語で通訳してくれました。付添人2人が事前に司会の2人に原稿を渡してくれていて、司会の2人が英語→それぞれの言語に翻訳してくれていたのでこのような流れが実現できました。
➄誓いの言葉とお互いへの手紙
みんなの前でこの先も一緒に頑張っていきます~のような誓いをした後、事前に用意していたお互いへの手紙を読みました。これはお互いに日本語とフランス語と両方を用意していて、両方で読みました。本番まで夫に内容を言えなかったのでフランス語訳の相談ができず、私の手紙はだいぶ変なフランス語だったかも、、、と思っています。涙
でも何となく通じていたようなので、まぁ良し。笑
⑥三々九度をして指輪の交換
ここで唯一日本のテイストを入れました。夫が三々九度を希望したからです。
とわいえ三々九度の酒器は無いので、自宅で使用している徳利とお猪口で行いました。私の家族は「そんなんだったら本格的な酒器を日本から持ってきてあげたのに」と言ってくれたのですが、この徳利とお猪口は昔から私の実家で使用していたもので夫が正月に遊びに来たらいつもこれで乾杯していた、夫としては思い入れのあるものだったのでむしろこれが良かったようです。
高いものではなく、大昔に誰かが旅行で東京に行った際に買ってきたか、お土産でもらった物のようで徳利には「東京タワー」と書かれているザ・土産品です。笑
そのあとの指輪の交換もスムーズに終了。
➆キスをして退場
指輪交換が終わったら司会に促されてキスをして、腕を組んで退場しました。この時のBGMはTM NETWORKの「Get Wild」。
知っている人は笑うかもしれませんが、これはシティーハンターというアニメの主題歌で、急に式が80年代の小室哲哉の世界感になりました。笑
これも夫が好きだからこの選曲になりました。曲を知らないフランス人も曲調が変わりすぎて笑いが起こりました(フランスでもアニメは放送されていましたが主題歌は異なります)。笑
日本のゲストも世代が違うので数名のシティーハンター好き以外は「なんでこの曲?」ってなっていましたが、私たちらしくてよかったかなと思っています。
⑧再度入場してお礼のあいさつと乾杯
退場してすぐに再度戻ってきて事前に用意しておいたお礼のあいさつ。
夫がフランス語、私が日本語で来てくれてありがとうという趣旨のあいさつしました。そして、シャンパンで乾杯して歓談。歓談しつつ、写真撮影も行いました。
⑨ブーケトス
私は正直やるつもりがなかったブーケトス。やりました。
今時、結婚にこだわらないから日本でもやる人少ないんじゃないかと思っていたのですが、どれだけ説得してもやると聞かない夫。
だって、フランスの方がPACSやシングルマザーが珍しくないし、結婚という手続きにこだわっていない、もしくは敢えてしたくないという人も多いのに、ブーケトスをやるのは個人的には違和感があったんです。
でも意外にそういうの関係なく、女性陣の多くが参加してくれました。神経質になっているのは私だけで、フランス人はこういう時は案外イベントと割り切っているんでしょうか。。。いまだに謎です。
とにもかくにも盛り上がったのでよかったです。
⑩18:30 アペロ開始+ワイン封印
進行も自分で行うフランスの結婚式。案の定時間通りには進まず。
私は時間管理しつつ予定通り進行していきたいタイプに対して、夫はその場の雑談が楽しくなってしまってノリで「まだ歓談でいいよね~」みたいに緩いタイプ。こうなることはわかってはいたけど30分押しでアペロ(食前酒と前菜タイム)開始。
フランス人は慣れているかもしれないが、特に日本人ゲストは「今なんの時間?」という雰囲気になりそうだったので、必死に夫のケツを叩いていた。もし自由にさせていたらもっと押していたでしょう。。。
でもアペロの内容は満足でした。セレモニーを行った庭からホテルのバルコニーに移動してケータリング業者が用意してくれていた前菜をつまみました。
そして、この時に受付で参列者にサインしてもらったワイン箱にワインを入れて、新郎新婦で釘で封印するというイベントを行いました。これは10年後に開封する予定です。
封印前のワインの様子。
⑪20:30 ディナー開始
テラスのすぐ横のディナー会場に移動。
両家の母親の挨拶の後、メイン、チーズ、デザートと進んでいきます。
フランスの結婚式あるあるかもしれませんが、アペロの時間が長いので前菜をたくさん食べて、メインを食べる頃には満腹のゲストが多々。笑
私はあえて前菜を抑えていたのでセーフでした。
そして、長丁場の結婚式かつずっと外にいたので徐々に疲れが溜まり、脱落者が出てきます。これは失礼なことでもなく、頃合いを見て自由に退出していいのがフランス式。21:30頃には日本からの子連れのゲストもこの辺で退散。逆によくここまで子供が耐えられたと感心しました。私の母もメインが終わったころには自室に帰りました。デザートを楽しみにしていたので、後で部屋に届けてあげました。こういうのも会場と宿を同じ場所にした利点だなと思いました。
⑫22:30 出し物タイム
私と夫は真面目なファーストダンスは踊りませんでした。代わりに二人の出会いから今までをムービーにしたものを流し、その横でお遊戯会のような踊りを踊りました。笑
ダンスは手を抜いた代わりにムービーはフランス語日本語両方の翻訳を入れて全員が楽しめるように丁寧に作りました。
そのあとは、夫の友人による夫婦クイズ大会。私も夫も何をするか知らない完全サプライズだったのですが、姉も事前にだいぶ協力してくれていたようで、新郎新婦の幼少期の写真を交えてのクイズなどもあり盛り上がりました。
⑬0:00 ダンスタイム
出し物が終わった後は、しばらくまたデザートを楽しんだり歓談したり。
その後、日付が変わるころには完全にクラブ状態。笑
サドンデスのように1人、また1人とどんどん部屋に退散していき人数が減っていきます。そんなことは気にせず踊り狂う体力のある人たち。ここで実感したのはやはりフランスの親世代は日本の同世代より体力がある!ということ。義母も夜中1時頃までは踊っていた。しかもみんなダンスがうまい!
ここで新婦の私が端っこで座ってばかりもいられないので、一緒になって踊りましたが、こんなに踊ることは最初で最後だろうと思っています。でも、DJのセンスも良く、なんだかんだ楽しめました。
その後、3:00ごろにホテルの強制終了の声がかかるまでノンストップで踊り続けました。笑
就寝している人もいるのでそのような配慮をホテル側はしたのでしょうが、一般的には最後の一人になるまで朝まで続くこともあるそう。。。STOPかけてくれて助かった(._.)
結婚式をやっての感想
本当にやってよかった!!
コロナがあったこともあり、両家の家族は今回初めて顔を合わせました。そして、日本からも想像以上に多くの友人が参列してくれて、お互いの大切な人たちが1つの場所に集まり幸せな時間を共有できたことが本当に幸せでした。別々で会うことはあっても、全員が集まるなんて冗談抜きで、こんな機会はもう一生無いでしょう。参列者は合計約60人。
基本的には日本の要素は入れずにフランススタイルの式にしました。なぜなら、日本から約10名ほどが参列してくれることになり、せっかくフランスに来てくれるなら、フランスらしい式の方が「海外旅行に来た」感があっていいのではないかと考えたからです。その代わり、すべてのプロブラムを日本語とフランス語の両方で進めることで全員が退屈せずに楽しめるように工夫しました。それが実現できたのも、特に司会の二人ががんばってくれたおかげです。
そんな式の準備の詳細は次回以降に数回に分けて紹介していこうと思います。
ひとまず無事に終わって、日本のゲストも無事に日本に帰ることができて今はとにかく安心しています。
ーーーーーーーーー↓↓2023年7月29日 結婚式の準備編を更新しましたーーーーーーーー こんにちは。
今回は前回の記事(私たちのフランスでの結婚式)の準備編です。
前回記事はこちら↓↓
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