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【体験談】フランスで産休手当を受給した話|失業手当×妊娠×自営業

こんにちは。

フランスで失業手当を受給中、またはこれから申請予定の方の中には、

「もしその間に妊娠したらどうなるの?」
「産休に入ったら失業手当は止まる?」
「産休手当っていくらもらえるの?」

と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

実際、私自身も失業手当を受給しながら生活していたタイミングで妊娠が分かり、
「このまま手当はもらい続けられるの?何か手続きが必要?」とかなり不安になりました。

ネットで調べてみても、フランスの制度自体の説明はあるものの、
「失業手当 × 妊娠 × 自営業」というケースの体験談はほとんど見つからず、
結局は手探りで進めるしかなかったので困りました。

そこで今回は、前回の記事の続編として、失業手当を受給中に妊娠・出産した私の実体験をご紹介します。

レアなケースで参考になる人はごく少数かと思いますが、1つのリアルな事例として参考にしていただければ嬉しいです。

私の場合

当時の私は

  • 個人事業主として活動中(妊娠1ヶ月前から)
  • 出産の9カ月前までは会社員として働いていた
  • 失業手当を受給中

という状況でした。

先に結論から言えば、私は出産時に自営業者でしたが、会社員当時の給与基準で産休手当を受給することができました。

会社員時代の給料とほぼ同額程度の支給を受けることができました。

でが、フランスの産休手当について、詳しく説明しながら私の事例を解説します。

フランスの産休手当

フランスでは、出産に伴う休業期間中は「産休手当(Indemnités journalières de maternité)」が支給されます。

これは健康保険(CPAM)から支払われます。

産休手当は誰がもらえる?

基本的には、フランスで社会保険に加入している人であれば対象になります。

会社員だけでなく、条件を満たしていれば自営業者でも受給可能です。

自営業の産休期間はどれくらい?

自営業者も会社員と同期間の産休を取る権利があります。

・出産前:6週間
・出産後:10週間

合計16週間が一般的な産休期間です。(多胎児の場合、期間は異なります)

その中で、産後6週間を含む最低8週間は休暇が義務付けられています。

私は最大の16週間分の産休を取りました。

自営業の産休手当受給条件

自営業の場合は下記3点を満たす必要があります。

  • 出産予定日時点で、フランス国民健康保険基金(CPAM)に少なくとも6ヶ月間加入
  • 1年以上自営業者として登録していること
  • 休業期間中は、業務を完全に停止しなければならない

また、これらの条件に当てはまらなくても、下記いずれかの場合であれば支給対象となります。

  • FranceTravailから失業手当(ARE)を受け取っている
  • 過去12ヶ月間に失業手当(ARE)を受給していた
  • 給与所得のある仕事を辞めてから12ヶ月未満

申請時に私は、自営業者としての支給条件に当てはらず焦りましたが、会社員を辞めてから12ヶ月未満で、FranceTravailから失業手当(ARE)も受け取っていたので支給対象となりました。

産休手当はいくらもらえる?

産休手当は会社員も自営業も、日額で支給されます。

なので、日額×産休日数が総額となります。

私の実際の日額は77,19€でした。

77,19€/日×16週間(112日)

合計 8645.28€ です。

そして、ここから

  • 社会保障債務返済拠出金(CRDS)
  • 一般社会貢献税(CSG)
  • 所得税

この3つが控除されて入金されるので、実際に受け取った総額は 7 822,93€ でした。

では、日額はどうやって計算されるのか。

自営業者の場合…

過去3年の平均年収から日額が計算され、2026年の場合は最大で65.84€/日です。

ただ、その平均年収が政府の設定する基準(2026年は4,582€/年)を下回る場合、日額手当は基本的にはゼロとなります。

会社員の場合…

直近3カ月の給与から日額が算出されます。

最大額は104.02€/日です。

私の場合、申請時の個人事業主の収入は産休手当支給の基準に達していなかったものの、「給与所得のある仕事を辞めてから12ヶ月未満」の対象者だった、会社員の計算方法で日額が決まりました。

この場合退職直近3カ月の給与を基に計算されます。

私は月収平均が約2500€(手取り額ではなく総支給額)を基に日額計算され、77,19€の日額となりました。

申請方法

私は自営業者かつ失業手当を受給中の状態でした。

失業手当はフランスの職安であるFranceTravailから支給されますが、産休手当は健康保険(CPAM)から支給されます。

産休中は、失業手当が停止され、代わりに産休手当が支給されるので、FranceTravailと健康保険(CPAM)の双方へ申請が必要です。

FranceTravailへの申請

まず、毎月FranceTravailのマイページで活動の申告を行う際に、休業の申告欄があるのでそこで産休を申告します。

この申告をすることで、FranceTravailの登録から外れて、申告した産休開始日からの失業手当が一旦停止されます。

失業保険を受給している方は毎月の申告でマイページは見慣れているはずなので、申告についての詳しい説明は割愛します。

FranceTravailのマイページでやることはもう一つあります。

申告から数日すると、マイページから「Attestation des périodes d’inscription」という書類が取得できます。

これはFranceTravailの登録期間を証明する書類です。

申告した産休日からFranceTravailの登録が外れている、すなわち産休日以降、FranceTravailからの失業手当が停止されていることを健康保険(CPAM)に証明するために使いました。

ちなみに、産休中であっても毎月の申告はします。

産休明けにFranceTravailへ産休が終わったことを申告しないと、失業手当も再開されません。

産休明けの月の申告の際に忘れず申告しましょう。

FranceTravailは全てオンラインで完結できるのが便利です。

健康保険(CPAM)への申請

私はFranceTravailに産休の申請をしたら、自動でCPAMに情報共有され産休手当も勝手に支給されると都合のいい解釈をしていたんです。

なかなか産休手当が振り込まれないことに疑問を抱き「これは自分で申請しないといけないのか」と気付いてから動いたので健康保険(CPAM)への申請は産休終了間際になってしまいました。

申請方法を調べると、シンプルに自営業者であればAmeliのマイページからオンライン申請もできるようでした。

しかし、私は「個人事業主×失業保険受給者×1年以内に会社員だった」という特殊な状況だったので該当せず。

CPAMの事務所に問い合わせようと思いましたが、今までの経験からすんなり答えをもらえることはないだろう(むしろ逆にややこしくなる)と思ったので、電話問い合わせは乗り気じゃありませんでした。

なので私は思い切って書面で申請しました。

下記の3点を同封しました。

  • 会社員時代の最後の3カ月分の給料明細
  • FranceTravailから取得した「Attestation des périodes d’inscription」
  • 手紙

手紙の内容は

「現在は個人事業主で失業手当を受給中ですが〇年〇月まで給与所得がありました。出産に伴い〇月〇日から〇月〇日まで産休を取得中です。FranceTravailには産休を申告済みですが、産休手当をまだ受け取っていないので、申請をしたいです。」

みたいなものを手書きで書きました。

スムーズに手続きされるように自分の住所・名前と併せて念のためSécurité socialeの番号も記入しました。

送付先は自分の地域の管轄のCPAMです。

管轄のCPAMの住所はAmeliのマイページで確認できます。

正直この申請方法は私なりに調べた結果たどり着いた方法なので、正しいのかは不明で、あくまで私の経験談です。

これでダメだったら産休手当は諦めようとも思いましたが、郵送申請から1ヶ月後くらいにSécurité socialeに登録している口座に産休手当が振り込まれました。

また、日額や控除額が記載された詳しい明細もマイページへメッセージで届きました。

支給時期ですが、本来は事前申請していたら産休開始時と産休中で分けて支払われるようです。

私の場合は申請自体が産休後半だったので、申請から1ヶ月後くらいに一括で振り込まれました。

まとめ

日額の計算方法を比べると、会社員より自営業のほうが額が少なくなり易く厳しいように感じます。

かなり事業を頑張らないと保障も少ない印象です。

私は会社の退職時期と妊娠のタイミングが合い、会社員時代の給料で保障がされたので運がよかったです。

普通でもなかなか手当が振り込まれないという話も聞いたことがあったのでビクビクしていましたが、私の特殊な状況であってもすんなり手続きが進んでちょっと拍子抜けしました。

同時に、16週間分で8000€近くの手当が受け取れたのは収入が不安定な自営業者の私にはかなり精神的な支えにもなりました。

失業手当が支給された際にも思いましたが、出産までにフランスで会社員として働いていてよかった~っと改めて思いました。

フランスは、がんばって働いて高額な税金と社会保険料を納めていると、手厚い保障をしてもらえるなという印象です。

フランスで個人事業主として頑張っていらっしゃる方で、収入が少ないから産休手当は出ないとあきらめていらっしゃる方。

状況(失業手当を受給中だったり、1年以内にどこかに勤めていたなど)によっては産休手当を受給できる可能性もありますので良く調べてみることをお勧めします。

今回は私の実体験を共有しました。

冒頭にも書きましたが、同じ状況の方はごく稀だとは思いますが、少しでも誰かの参考になれば幸いです。

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