こんにちは。
すっかりご無沙汰になってしまいました。
この冬は、フランスに来てから一番つらく長い冬で、日々を乗り切るのに必死でした。
生きていくことに精一杯で、本来なら私の心の安定剤であるはずのブログを書く気力すら湧きませんでした。
そんな長い冬のことを、今日は書いてみようと思います。
相変わらずネガティブ全開なので、読んでいてしんどくなるかもしれませんが、これが今のリアルなので、どうかお許しください。
長くて暗い冬の始まり
まず、そもそもヨーロッパの冬は、日本より日照時間が短い地域が多いです。
もちろんヨーロッパと一括りにしても広いので地域差はありますが、場所によっては何週間もずっとグレーな空が続くことも珍しくありません。
これは、冬に気分が落ち込みやすくなる大きな要因の一つだと思っています。
日本でも「冬季うつ」と呼ばれるように、冬はネガティブになりやすかったり、眠気が強くなったり、倦怠感が増したりする傾向があるそうです。
ちなみに、「世界一幸福度が高い国」としてよく挙げられるフィンランドは、実は自殺率が日本と同じくらいとも言われています。
その要因の一つが、日照時間の短さです。
フィンランドが幸福度の高い国とされる理由には、社会保障の充実やワークライフバランスの良さ、貧富の差の少なさなどがありますが、それだけ整っていても自殺率を抑えきれないという事実から、日光が人間にとってどれほど重要かを実感させられます。
私の住んでいるフランスのアルプス地方の冬も、北欧ほどではないにせよ、日本よりずっと太陽不足を感じます。
天文学的な日照時間自体は日本と大きく変わらないそうですが、
・地形の影響で、谷にある居住地は日陰になりやすい
・周囲の山が高いため、朝日は遅く、夕日は早く隠れてしまう
こうした理由から、体感の日照時間は日本に比べてとても短く感じます。
フランスで4回の冬を過ごしましたが、毎年少し落ち込むのは、この日照時間の影響が大きいと思います。
それでも3年目までは「こんなものか」とやり過ごせていました。
でも今年は、いろいろなことが重なったせいか、一気に気持ちが落ち込み、その状態が何カ月も続いてしまいました。
日本から戻って感じたギャップ
その「いろいろ」は大きく3つあったと自分では思っています。
一つ目は昨年秋の日本への一時帰国です。
フランスで出産してから初めて、家族で日本に帰りました。
それが、あまりにも良すぎたんです。
自分の国で、自分の家族のそばで子育てをするという安心感と幸せを知ってしまい、フランスに戻ってから「やっぱり日本に帰りたい」という気持ちが強く残るようになりました。
時間が経てば気持ちも落ち着くだろうと思っていたのですが、4か月以上経った今でも、完全には戻っていません。
子どもができる前は、一時帰国を楽しんでも「またフランスで頑張ろう」と自然に切り替えられていたんです。
でも今は違いました。
子育ては、私のこれまでの人生で間違いなく一番大変で、そしてこの時期の我が子は今しかいない。
その成長を、自分の家族が近くで見守れないことが、とても寂しく感じました。
出産前から頭ではわかっていたことでも、実際に経験すると、こんなにも気持ちは違うものなんだと実感しています。
保育園の洗礼と夜泣き
二つ目は、息子の体調不良と夜泣きの復活です。
1月生まれの息子。
生後6ヶ月の昨年7月からフランスの保育園に通い始めてから初めての冬でした。
初めての冬は病気にかかりやすいと色んな人から言われていたので覚悟していましたが、例に漏れず息子も、いわゆる「保育園の洗礼」をしっかり受けました。
冬の間、まともに登園できたのは半分以下。
もともと週に2日半しか通っていないのに、それすら行けない日が増え、自然と自宅保育の時間が長くなりました。
夫は冬が超繁忙期の仕事なので、体調の悪い息子をほぼ一人で24時間世話する日々。
我が子とはいえ、正直つらかったです。
12月ごろにようやく夜通し寝てくれるようになったと喜んでいた矢先、風邪のシーズン到来で体調不良の繰り返し。
夜泣きも再発。
毎回息子が風邪を引くたびに「これが終われば少し楽になるかも」と期待しては、数日後にまた新しい風邪をもらってくる——その繰り返しでした。
気づけばもうすぐ4月。
最近は体調は少し落ち着いてきたものの、今度は日中のぐずりや後追いが増え、なかなか気が抜けません。
一度は成功したネントレも振り出しに戻り、再び寝かしつけと夜泣きに悩む日々です。
孤独な環境がさらに追い打ちをかける
三つ目は、強い孤独感でした。
山の上の小さな村で、近くに友人はいません。
車は夫が通勤で使うため、自由に外出することもできず、気分転換といえば、息子との雪遊びや月に数回のスーパーへの買い出し程度。
普段であれば、義姉家族や義母が頻繁に来てくれていたのですが、この冬は誰かしらが体調を崩していたり、義母も体を痛めて運転ができなかったりで、結果的に3カ月ほど誰にも会えない期間がありました。
1歳前後の息子と、ほぼ常に二人きり。
今思えば、それもかなり堪えていたのだと思います。
日照不足、寝不足、そして孤独。
何の気力も沸きませんでした。
それらが重なって、少しずつ、でも確実に追い詰められていきました。
限界を迎えた夜
そして、それが一気に爆発したのが3月中旬でした。
息子が保育園でノロウイルスをもらい、下痢が続きました(嘔吐がなかったのは本当に救いでした)。
夫は繁忙期の真っ最中で、「今は絶対に体調を崩せない」と隔離生活。
息子は数日で下痢は治まったものの、念のため保育園はしばらくお休み。
ずっとワンオペの生活が続きます。
やっと夫の休みが来て「これで少し楽になる」と思った矢先、今度は夫がダウン。
嘔吐と下痢で、寝室とトイレを往復する状態になり、戦力どころではなくなりました。
息子の菌を浴び続けていた私は元気なのに、隔離していた夫がなぜか感染。
そのときは、「なんで今なの…」と、正直かなり恨んでしまいました。
今になれば、夫もつらかったはずなのにと思えるのですが、そのときの落胆は、本当に大きかったです。
そんな夫が体調を崩して2日目の夜。
私は夕方ごろから悪寒を感じていたのですが、夜中に滝のような汗をかいて目が覚めました。
39℃の発熱。
そしてその日も、息子は夜泣きのピーク。
自分の体調は悪いし、息子は寝ない。夫に助けは望めないし、頼れる人もいない——。
このとき、「この状態で明日も一人で息子の世話をするなんて無理だ」と、ついに限界を感じました。
世話ができないというより、この子を安全に生かしておける自信すらないかもしれない、という恐怖に近い感覚でした。
どんなにしんどくても何とか一人でやってこれた私ですが、ここまで追い詰められたのは初めてでした。
助けを求めた朝
その夜は、息子を添い寝でなんとか寝かせて朝を迎えました。
朝、ミルクをあげているときに起きてきた夫の顔を見た瞬間、張り詰めていたものが一気に崩れて、号泣しながら助けを求めました。
正直、体調不良の夫に頼れるとは思っていませんでした。
それでも気持ちが抑えきれず「だれか助けて!」と涙ながらに、でも冷静に状況を訴えました。
私の悪い癖である、限界まで一人で抱え込んでしまう性格が、ここで出てしまったのだと思います。
そんな私のことを理解してくれている夫は、突然の訴えに驚きながらも、すぐに動いてくれました。
保育園に連絡をしてくれて、当日にも関わらず登園を受け入れてもらえたので、夫が送迎をしてくれました。
そのおかげで、私は久しぶりに夕方までしっかり休むことができました。
この出来事のあと、少しずつ天候も春らしくなり、さらに先日のサマータイムへの切り替えで日が長くなったこともあって、気持ちもゆるやかに落ち着いてきました。
長く暗い冬の中で支えられたもの
毎日どんよりとした天気が続き、同じような日々の繰り返し。
自分と息子だけの小さな世界に閉じ込められているような感覚。
朝が来ても、回復していないまま始まる一日。
私にとって、この冬は本当に長く、暗いものでした。
そんな中でも日々少しずつ成長していく息子の姿や、小さな笑顔、何気ない仕草。
そして、日本の家族や友人との電話。
そうしたものに支えられて、なんとか冬を乗り越えられました。
少しずつ春へ
ちなみに、このブログを書いている3月末、我が家の周辺はまさかの冬に逆戻りで、また雪が降っています。
それでも、あと数日でこの寒さも終わり、その先には春の陽気が待っているようです。
息子の夜泣きは、正直まだ続いています。
でも最近は、「どうにかしなきゃ」と悩むのをやめて、少しずつ受け入れられるようになってきました。
フランスではあまり良い顔をされないこともある添い寝ですが、そんなことは気にせず、この限られた時間を大切にしようと今は気持ちを切り替えられています。

長い冬を越えて思うこと
私の場合はいろいろな要因が重なって、かなりネガティブ思考な冬になってしまいました。
しかし、天候や気候が人間のメンタルに与える影響は大きいと実感しました。
在ヨーロッパの日本人の間では、移住先で冬に気分が落ち込むことを「ヨーロッパ鬱」と呼ぶこともあるそうです。
対策としては、ビタミンDの摂取がいいと言われています。
サプリはネットや薬局で手軽に購入できます。
日光を実際に浴びるのには及ばないし、気休め程度かもしれませんが、何もしないよりは良いと思いますよ。
同じようにネガティブな気持ちで冬を過ごした方。
大丈夫、もうすぐ春ですよーー!
頑張って冬を乗り切った自分を労わりましょう!
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