フランス人夫はどう観た?映画『ベルサイユのばら』を日仏夫婦で鑑賞

こんにちは。

最近は子供のサイクルに合わせて生活する私と、仕事が繁忙期を迎えて帰宅が遅い夫のリズムが合わないことが多い日々を過ごしています。

ある夜、息子が寝た後に珍しく夫婦そろってソファーでゆっくりする時間があったので、「何か観ようか」となった私たち。

Netflixを契約しているので、どのタイトルにするかボーっと選んでいたら目に入ったのが映画『ベルサイユのばら』。

フランスのNetfix で配信されているのは知っていたのですが、少女漫画によくあるタイプの恋愛ものだと勝手に思い込んで今までスルーしていました。

ふと「フランスのことを日本人が描いたアニメをフランス人が観たらどう思うのか」と興味が出てきて、フランス人夫と共に鑑賞することにしました。

『ベルばら』とは

『ベルサイユのばら』、略して『ベルばら』はフランス語タイトルは『La Rose de Versailles』です。

フランス革命へと向かう不自由な時代の中での、主人公オスカルの生き様、そして彼女の周りの人たちの様々な人生を描いた作品です。

1972年から連載されていた漫画が原作で、宝塚歌劇団の演目となったことで人気に拍車がかかり、その後も映画化やアニメ化が繰り返されている名作です。

予備知識ゼロでいざ『ベルばら』鑑賞

今回私たちが観たのは今年2025年1月に日本で劇場公開され、4月にNetfix で全世界配信された最新の劇場版作品でした。

1時間50分ほどにまとめられているので、原作から省略されている部分が多くあると思いますが、どんな作品なのかちょっと観てみるにはちょうどいいでしょう。

その後気に入ったら原作を読んでみるのもアリだと思います。

ネタバレをしないように、内容はあまり細かく書かずに私たちの感想を共有します。

私の感想

結果的に言って、私は期待を上回る作品だったと思っています。

50年以上前の作品なので、30代半ばの私たち世代の日本人は、「タイトルだけは知っている」「マリーアントワネットが出てくる」「オスカーとアンドレというキャラクターが出てくる」という何となくのイメージだけを持っていて、内容は知らないという人が大半ではないでしょうか。

かく言う私もその1人だったわけですが、もっと早く観ればよかったと思いました。

良くある恋愛少女漫画だと思っていたら、想像以上に深い話で、フランス革命前後のフランスの様子やそれぞれ異なる立場に置かれた人たちの心情などが表現されていて見入ってしまいました。

登場人物もフィクションのキャラクターもいれば実在した人物も登場するので、特に革命前後の時代のフランスの雰囲気を学ぶ導入作品としては気軽に観れて良いと感じます。

皆さんは歴史上重要な場所だったところに訪問した時、浪漫を感じる瞬間てないですか?

例えば、清水寺に行ったら「1200年以上前の人たちもここからの景色を見ていたんだな」とか、伊勢神宮に行ったら「八百万の神のトップがいるのがここか」などです。

私は自分も同じ場所に立つと、時代を超えて先人と空気を共有いる気になれて浪漫を感じるのです。

今まで2回パリにに行ったことがあるのですが、『ベルばら』を観てからパリに行けばパリでもそういう楽しみ方ができたのにと少し後悔しました。

パリで立ち寄った公園が昔は戦地だったり、また別の場所が処刑場だったり、今回『ベルばら』を鑑賞したことで分かったからです。

また、私はこの革命期のことを知れば知るほど、フランス革命が現代のフランスを作ったんだと納得します。

市民が自分たちの国が進む方向を王室や政治に任せるのではなく、たとえ血が流れても自分たちで主張して(戦って)決めていく。

という考え方が、「意見を主張することが正しい」「集団意見に左右されない」という現代のフランスの国民性と共通していると思うからです。

それだけが今のフランスを作ったという単純なものでは無いでしょうが、フランス革命が大きく影響していると思った映画鑑賞でした。

フランス人夫の感想

鑑賞前はフランス人が観たら馬鹿にしたり、不服だったりする内容なのかなと思ったのですが、意外や意外「フランス人の自分も知らないことや、知識があいまいだったところがあったから勉強になった」と言っていました。

例えば、実在した登場人物がどの国からフランスに嫁いできたかや、どの戦いがどこで行われたかなどです。

また夫曰く、マリーアントワネットはフランスでも知られていますが、あくまで「歴代フランス王妃の内の1人」という認知で、日本ほど特別強いイメージは無いらしいのです。

なので、マリーアントワネット個人にフォーカスした場面では新しい知識が得られたようです。

しかも、物語としても感動したようで、最後には涙していました。

どういう心情で涙したかは深く聞いていないので分かりません。

1つの映画として感動したのか、あの時代を生きた自分の国の祖先たちを思って感じることがあったのか、いずれにしてもフランス人にも響く魅力が『ベルばら』にはあったということでしょう。

まとめ

夫の意見も、あくまで夫個人のものなので、同じフランス人でも違う意見が出るでしょう。

ただ、私たちは観て良かったと思った作品でした。

ちなみに夫婦で日本の作品を見る時は、音声は日本語で字幕はフランス語にして観ています。

私は耳で大半を理解して字幕を目て追い、夫は字幕で理解して耳で日本語を学んでいる状態なので、途中で一時停止して「○○という日本語はフランス語では△△と訳すの?」「さっきの翻訳だとニュアンスが日本語と変わっちゃうね」とか「今の日本語は聞き取れなかったんだけどなんて言ったの?」など言語の教え合いになることも多いです。

今回の場合はさらに、フランス革命の質問や意見交換もしながらの鑑賞となり、夫婦のいい時間が過ごせた気がします。

余談ですが、実は漫画もフランス語訳されて出版されているんですよ。

たまたまお隣さんが日本好きで、フランス語版『ベルばら』の漫画を貸してくれました。

上下巻の2冊にまとめられていますが辞書かっていうくらい分厚いです。笑

だいぶ前から借りていて、なかなか読めずにいたのですが、今回映画を見たことで原作を読みたくなりました。

映画は原作から省略されているシーンも多いと思うので、重い腰を上げて、辞書を片手にがんばります。

今回の感想はあくまで私たち夫婦の感想ですが、興味が出た方はNetfix で鑑賞してみてください。

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